ソフィア・エドストランド
1983年6月15日生まれ、スウェーデン出身。イギリスのアクセサリーブランドSOHIA 203のデザイナー。
渡辺真史(わたなべ・まさふみ)
1971年9月28日生まれ、東京都出身。DLX CO.,LTD代表取締役/BEDWINディレクター。
“力強さと自由”の象徴。インディペンデントな二人にぴったりな『ティファニー アトラス』
1853年にNY本店正面入り口に設置されたアトラスクロックにインスパイアされたコレクション。ティファニーのシンボルともいえるタイムレスなモチーフをスタイリッシュに身に着けてほしい。
「彼との結婚を、国際結婚と捉えたことはないんです。もちろんそこには、彼が日本人で私がスウェーデン人であるという違いはありましたが、私たちの関係そのものについて言えば、とってもシンプルでイージーゴーイング。ただただ、お互いハッピーな気持ちでいられる間柄なんです」(ソフィア)
仕事の関係で東京に来ていたソフィアさんに出会い、ひと目で気に入ったという渡辺さん。第一印象は、“笑顔がかわいい人”。声を掛け、その場で名刺を渡したそう。
「だけどその後、彼女がその名刺を失くしてしまっていたようで。幸運にも共通の友達がいて再会することになるんですが、その間には1年ほどのブランクがありました。しかも当時の彼女はインドのジャイプールで暮らしていたので、頻繁に会えるわけでもなかった。彼女が帰国して以降はSkypeやWhatsAppのようなコミュニケーションツールを使って時々話をしていましたね。いわば、ペンパルのようなスタンスで」(渡辺)
それからしばらくして、ソフィアさんから「仕事で悩んでいる」との連絡が。同じデザイナーということもあり、渡辺さんは親身に話を聞いては、アドバイスや励ましの言葉を送っていたそうで、それをきっかけに、友情は恋愛に発展。とはいえ、実際に会える回数は年に2回ほどという東京-ジャイプールの遠距離恋愛。良好な関係をキープし続けるのは、さぞ大変だったのでは?
「実は、結婚するまでの間には、何度か関係を解消したこともあるんです。彼のことはかなり早い段階から夫としてパーフェクトな人だと思っていましたが、自分の将来を定めるにはまだまだ早すぎたんでしょうね。娘もいる現在の生活では、もちろん家族のことが第一ですが、私にとって仕事は特別なもの。仕事のことで行き詰まって、恋愛に情熱を注ぐ余裕がなくなることがありました。それで彼に、『もう関係を続けられそうにない』と伝えたというわけなんです」(ソフィア)
「そう、ソフィアは仕事のことになると人一倍一生懸命。過去には、『私には仕事が第一で、あなたのことはその次』と明言されたこともあります(笑)。でも、好きなことに対してひたむきなところも魅力だし、尊敬しているところ。それに、恋愛以外で打ち込めるものがお互いにあったからこそ、相手が誰といるのか気にしたり、会えないことを寂しく思ったりするということも稀だった。振り返ってみると、日々の忙しさが遠距離恋愛を長続きさせたんだと思います」(渡辺)
穏やかで思いやりに溢れた表情で、見つめ合いながら話す二人の様子は、仲睦まじいという表現がぴったり。そして、話題はまだ挙げていない結婚式のことに。
「国際結婚が私たちを悩ませるとしたら、結婚式のことが原因かも知れませんね。東京、ストックホルム、ジャイプール……私たちの愛する家族や友達をもれなく呼んで式を挙げるにはどこでやるのがベストか、今まさに検討しているところなんです」(ソフィア)
ソフィア(右):『ティファニー アトラス ラウンド ペンダント』ラージ(18KRG)¥425,000 スモール(18KYG)¥184,000/ともにTiffany & Co.(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク) ドレス¥45,000/Erin by Erin Fetherston(ユニット & ゲスト)
渡辺(左):ジャケット、シャツ/本人私物
Photo:Yasunari Kikuma Fashion Editor:Aika Kiyohara
Interview:Chiharu Masukawa Hair:Mizuho Hayashitani Makeup:Kanako Yoshida