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People Talks

佐藤江梨子インタビュー「クソババアを演じられる女優を目指して」

旬な俳優、女優、アーティストやクリエイターが登場し、「ONとOFF」をテーマに自身のクリエイションについて語る連載「Talks」。vol.39はサトエリこと、女優、佐藤江梨子にインタビュー。

Photos:Wataru Fukaya

Interview & Text:Miho Matsuda

Edit:Masumi Sasaki

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「あぁ、そんなことしたら…!」と演技で子育て

──忙しい毎日の中で、お子さんとの時間はどうやって作っていますか?

「子どもは朝から元気なので、今日もここにくる前に一緒にひと暴れしてきました」

──仕事と子育ての切り替えは?

「近くで見ている夫には、切り替えのスイッチはないと思われてるかもしれません。子どもはテンションが高いので、がんばってそれに合わせてるんですけど、素だと思われていそう(笑)。例えば、絵本を読む時も、演じるように声色を変えたりはしています。うちの子は2歳なので何とも感じないみたいですけど、周りにいた3歳くらいの子が『うわぁ』なんて後ずさりしていて(笑)。普通のお母さんと違うのかも。でも、リアクションがあると面白いですよね」

──面白くて素敵なお母さんですね。

「さっき、クソババア役がやりたいと言いましたけど、すでに子どもにはクソババアだと思われているかもしれない(笑)。今までは赤ちゃんだったけど、2歳になるとしつけをする段階になって、あれしちゃダメ、これしちゃダメと言わなくちゃいけない。子どもを褒めながら教えられると理想的なんですけど『そんなことをしたら、食〜べら〜れちゃうよォ〜』とおどろおどろしく表現したり、エレベーターのボタンをいたずらしようものなら『あぁッ! そんなことしたら、指がボンッと切れちゃうよォ〜』と大げさに教えているんです。そうやって子どもの想像力を喚起させるような演技が身についたら、将来にも反映できるかなと思って。白石加代子さんみたいな迫力が身についたらいいですね」

──目指すは白石加代子さん?

「憧れの女優さんは本当にたくさんいます。でも、今までも自分が『女優』のひとりだという意識がなくて、いただいた役を精一杯演じてきただけ。今がとても楽しいです。これから階段を何段上がるのか、下がるのかわかりませんが、最終目標は、この人が握ったおにぎりはおいしそうだなと思われるような人になること。そうなれるようにがんばります」

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Profile

佐藤江梨子(Eriko Sato) 1981年12月19日、東京都出身。1999年、高校在学中に「大磯ロングビーチキャンペーンガール」に選出されて芸能界入り。『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』で第29回ヨコハマ映画祭主演女優賞を受賞。『キューティハニー』『口裂け女』『秋深き』『斜陽』『すべては海になる』『その街のこども 劇場版』などに主演。2015年に結婚・出産。その後『嵐の涙〜私たちに明日はある〜』『セシルのもくろみ』などのドラマに出演。映画では本作が復帰作となる。

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