スープな夜に 生形由香さんの碗 | Saiko Ena
Saiko Ena

スープな夜に 生形由香さんの碗

生形由香(うぶかた・ゆか)さんの展覧会が

「銀座 日々」で開催中で 美しい碗をいただいてきた。

生形さんは益子で作陶している。1979年生まれの若手作家。

田んぼや畑が広がり、その先は山という場所にある工房は

道路からちょっと上がったところにあって

ろくろを回す手をとめるたび

窓から見える景色を 独り占めできる。

道路を行き交う人から 彼女の姿は見えない。

木々のざわめきや鳥のさえずり 自然の音だけ。

 彼女が座るこの場所を見たとき

生形さんのうつわのこの色が

どこからくるのか分かる気がしたものだ。

 ちなみにチャウダーズのレギュラーサイズのスープが

ちょうど入る大きさです。便利でもある。

Profile

saiko ena
TOKYO
writer, editor

女性誌編集部を経て独立。産休を機にふつーのごはんをおいしく見せてくれるうつわにハマる。なかでも同世代の陶芸家が作るふだん使いの食器が気になって仕方なく。彼らをひたすら応援、取材する日々。「UTSU-WA?」主宰。

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