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発電所美術館@富山県入善町

 

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昨日まで一足早めの帰省をしていました。私は富山出身なのですが、大抵実家に戻ると金沢21世紀美術館に行く、というのが黄金コースで富山の美術館はそこまでチェックしていなかったのですが、、そんな自分を凄く呪いました。もう20年も前に作られた素晴らしい美術館に、昨日初めて行ったのです。

その名も発電所美術館!!

 

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少し前の企画展で今年のヴェネチア・ビエンナーレ出品作家の塩田千春さんが出していたことを知り、発電所美術館なるものが富山県にあるんだ、と初めてその存在を知ったのです。で、調べていくといい展示が多い。現代美術系の作家を多く扱っていて、この場所が活かされるような展示が沢山。

 

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特にヤノベケンジさんの神話を扱った展示が素晴らしく、ここだということに気がついて、ああ、あれはここだったのか!と、ちゃんと調べてない自分がダメすぎて反省。ていうか、行かなかった自分はアホすぎる。

 

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当時使われていた発電所を改装して作られたもので、国の有形文化財にも登録されています。発電所時代には水の流れる力を変換することにより電気を生み出してたところ。

このような美術館は世界でも珍しいらしいです。確かに聞いたことない。

 

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美術館のハコ自体が強烈な個性を放っているため、それに負けないパワーが作家にも求められてる感じです。

私も今年の6月に岡本太郎記念館でやった展示の時にそれを強く感じました。太郎さんの生家、という妖力みたいなのが充満してるとこでどうやるか、と普段考えないことを考えさせられましたもん。

 

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レンガ造りの建物も素敵です。ネットで観ていた画像のイメージより実際は小ぶりの美術館です。けど濃い。

 

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ちなみに駅からは遠いです。車で来るのが一番いいです。

発電所だったとこなので不便なとこにあるのですが来る価値ありすぎです。黒部ダムがわりかし近所なのでハシゴをお薦め。

 

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只今やっている企画展はパラモデルの「パラ基準と変調」。

下山芸術の森発電所美術館開館20周年記念パラモデル展:パラ基準と変調paramodulætion|入善町

 

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3月中旬までの企画展ですが、毎年、真冬の間は休館するそうなので開館日日程をチェックしてから足をお運び下さい。

(今年は12月28日から2月26日までがお休み)

 

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会場中が作品で埋め尽くされていて、凄くはまっていて、初見、どこまでが建物なのか作品なのかわからなかったですw

 

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一ヶ月、入善町で滞在制作を行ったそうです。

 

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中二階もあって展示スペースになっています。

 

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中にそのまま残っているメカも素敵すぎます。

 

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しびれる、、ここでエネルギーを作っていたんだ、という設定だけでドキドキさせられます。

 

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会場内にはこのような大きな穴があり、なんと外のパイプ管とつながっています。

奥まで入りたかったのですが、明かりがなかったため断念。ここにも展示物がありました。

 

 

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でっかい管が建物ぶち抜いてるのを見るだけでテンションあがりますよね。。

 

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階段を登った先には展望塔があり、景色を見渡せます。曇りだったのであれですが、普段は反対側に立山連峰が見えるので雄大ですよ。

 

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喫茶店からの見晴らしもいいそうなのですが、何故か空いておらず、残念。

 

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いや~、物凄い刺激をもらいました。エネルギーを生成してた場所なだけあって、パワーもらった気がします。

今度から実家に帰った時は毎回寄るようにしますね!

 

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Profile

saeborg

サエボーグ(saeborg)はラテックス製の着ぐるみ(スーツ)を自作し、自ら装着するパフォーマンスを展開するアーティストです。これまでの全作品は、東京のフェティッシュパーティー「Department-H」で初演された後、国内外の国際展や美術館で発表されている。2014年に岡本太郎現代芸術賞にて岡本敏子賞を受賞。主な展覧会に『六本⽊アートナイト2016』(A/Dgallery、東京、2016)、『TAG: Proposals on Queer Play and the Ways Forward』(ICA/ペンシルバニア大学、アメリカ、2018) 、『第6回アテネ・ビエンナーレ』(Banakeios Library、ギリシャ、2018)、『DARK MOFO』(Avalon Theatre/MONA 、オーストラリア、2019)、 『あいちトリエンナーレ』(愛知芸術劇場、名古屋、2019)、 『Slaughterhouse17』(Match Gallery/MGML、 スロベニア、2019 )など。

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