先日、今年3度めの広島に行ってきました。鞆の津ミュージアムに行くためなのですが、ミュージアムまわりの鞆の浦散策も。写真は地元の通りすがりのおじさんに教えてもらったオススメスポット、医王寺から太子殿まで登ったら絶景!宮崎駿さんもポニョの構想中によく来てた場所だとか。
対潮楼からの景色も絶景!
対潮楼の柱を額に見立てて観るんだけど、これで太陽と月の位置をはかって暦のかわりにしてたらしい。
向こうに見える島、仙酔島にも渡ってみました。
そして大本命の鞆の津ミュージアムに。鞆の津ミュージアムは私も今年の1月に開催していた「TURN」の企画に参加させてもらってたのですが、今回の展示がなんと最後の企画展になるとのことで行ってきたのです。(展示は12月13日まで、必見です。)
これまでずっと尖った企画ばかりやってきた鞆の津ミュージアムですが、最後の企画展は「障害(仮)」というもの。
鞆の津ミュージアムの津口さんが解説案内してくださいました。ありがとうございます。
「幻聴妄想かるた」精神障害のある人たちが実際に語った幻聴や妄想を綴ったかるたの展示。
かるた販売もしていたので私も購入しました。最後の1個!
よく、それは妄想だ、と否定だけしようとする人がいますが、それはその人にとってまぎれもない現実ですからね。
アッテラというアーティストがいて、この人の作品は精神障害で幻覚がある人に見えてるものをそのまま現実として撮っていて、私は凄く好きなんですよね。
この幻聴妄想かるたも、それを報告しあう会で作ったもので、閉じてない。
武田憲昌さんは好きな施設職員に関するものを徹底的に収集しています。メモやタバコの吸い殻まで。
大切なものを集めた塊。好きな人のものはなんだって宝物になりますよね。。
「あそどっぐ」さん、凄いパンクな方ですね。24時間介助を必要とする方だそうですが、自身の障害をネタにした自虐的コメディーを沢山ニコ動にアップしているとか。
これはキリギリスのような虫「ネタキリギリス」この後、殺虫剤をかけられたりしてます。
鞆の津ミュージアムに行くため、広島行きのヒッチハイクしようとするのですが、無理だったというもの。そもそもヒッチハイクなんて難しいわけですが、障害もってる人が無理だと何故か差別にみえてしまう構造があったり。
市原えつこさんの展示ではハコスコで妄想現実を体験できます。
調理師だった小林一緒さんが書き溜めた膨大な量の料理のイラストと感想。
美味しくなかった、という否定的なコメントは残さず。読み返した時に素敵な記憶だけ思いおこしたいからだとか。
イラストが味があって凄く素敵なんですよね。入念な質感描写とか観ていて気持ちいい。
写真家の瀧本淳助さんの夢日記。ジョナサン・ホドロフスキーの「夢を見た」みたい。
会田誠さんの作品もあり、地面を濡らしながら呆然と立つ彼をまわりの人達が不可解そうに見てるものなんだけど、25年前の会田さん、ギリシャ彫刻みたいに綺麗でびっくりした!今もハンサムなのは勿論なんだけど。
三浦和香子さんによる手芸の食品サンプル。実際の食品サンプルから型紙をおこして再現しているとか。
西川正之さんの立体凧。昆虫や鳥、水洋生物など色んな形のいきものを作ってるらしいのですが、凧の動きまでその生物の動きのように作ってるとか。動いてるとこをみたい!
チンパンジーのアイが描いた絵。
伊勢田勝行さんの展示。ずっと描き続けている漫画を原作にしたアニメや特撮を一人で制作。
他にも作品があったのですが、撮影不可だったのでアップできませんが、凄いよかったです。
福島尚さんの記憶をたよりにして描いた鉄道の絵なども↓
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=3744008&media_id=128&from=twitter&share_from=view_news …
そして団欒室には宇川さんの書いた水木しげる御大の偽サインが飾られていました。
展示はあと5日で終了なので駆けつけてください!
Togetterまとめ http://togetter.com/li/872358