NumeroTOKYOコントリビューティング・エディターの
深沢慶太と申します。
春めいて冬眠から覚めた土中動物
のように唐突ですみませんが、最近、
“これからのクリエイティブのありかた”
について考えています。
一言でいうと、
これからのカルチャーは、
「生き死にと直接関係ないのに、
なぜお金をかけてまでそれが必要なのか」
について、
たとえ蓮舫議員に寝込みを襲われたとしても
はっきり答えられないと、
これからはどんどん“事業仕分け”されてしまう、
言い換えれば、“安かろう”なものばかり、
マーケット大量投下型の“売れセン”
なものばかりが溢れかえっていき、
本当に創造性のある表現者たちが育たなくなる……
と思うのです。
その先頭を、テレビや出版、新聞に先駆けて
ずんずん突っ走っているのが音楽業界。
この記事には思わずのけぞりました。
「一体オンラインで何曲売れば、
アーティストは生活していくことができるのか?を表す図」
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20100421_artists_wage/
なので、
作曲家としての活動と並行して
個人でレーベルを運営、
楽曲配信はもちろん、
ミュージックビデオも制作、
CD+ DVDの豪華アルバムを発売した、
高橋英明さんの才能&活動は、
これからのクリエイターのあり方を考えるうえで
非常に興味深いと思うのです。
deepframe
(高橋英明+ヴォーカルSyuriのユニット)
・CD+DVDアルバム『日々のはざま』(4/23発売)
・iTunes Store
(5/26発売予定)
・試聴&ダイジェスト映像
http://www.aiding.jp/catalogues/AID008_df_JP.html
・発売元レーベル「aiding」
……個人的には
アートやデザインやファッションは
往々にしてそう思われがちなような、
“生き死にと直接関係ない趣味的なもの”
ではないと思っていますし、
それは『Numero TOKYO』にとっても
雑誌としての魂の部分に通じる話だと思うのですが、
難しい話はさておき、
経済的にも精神的にも自立して、
きちんと自分の表現を世の中に放っている、
これに勝る説得力はないし、
そういうあり方こそが
“リアル”と“スタイル”の一致なんじゃないか
……ということを、
鳩山由紀夫首相の
リアル★玉虫色スタイル @首相官邸
を現実逃避気味にぼんやり見返していて、
ふと考えたりしたのでした。
http://hatocafe.kantei.go.jp/2010/02/14realhatocafe/p2_7b.jpg
http://hatocafe.kantei.go.jp/2010/04/04realhatocafe/photo/p1b.jpg