以前のブログにも書きましたが、10月28日発売のNumero TOKYO 12月号では、浜崎あゆみさんの特集を。
ライターの釣谷さんが心に秘め続けた、あゆさんの深い愛情から生まれたこの企画。
「本当にあゆを見てほしいの!」との釣谷さんの言葉から、
「そのままのディーバ」をビジュアルと釣谷さんの思いを綴った文章で表現できたら…と、
釣谷さんと編集担当の私がいろいろなことに悩み抜き、本気で挑んだ企画です。
事務所を通して写真のイメージを伝えさせていただいたら、
「じゃあ、全部すっぴんで撮影しようか」と言ってくださったのはあゆさんのほうから。
ファンデーションひとつ塗るだけで、印象が変わってしまうから、
今回はすべて一切メイクしないすっぴんでと。
この撮影に関して、ネットでは「すっぴん風メイク」とかいろいろと騒がれていますが、
本当にすっぴん。
撮影前の1時間半前に撮影現場に入ってくださったあゆさんは、
撮影へのコンディションを整えるため、1時間の加圧トレーニングをして撮影に臨んでくださりました。
トレーニング後、カメラの前に立ったあゆさんを見て、その神々しいまでの美しさに驚きというより、本当に感動。
本物のプロフェッショナルと言ってしまえば、簡単に聞こえてしまうかもしれませんが、
撮影前にここまで本気で出来る方ってとっても少ない。
窓際に立って自然光に溶け込むように、今まで見たことのない表情の浜崎あゆみがそこにいる。
そしてその一瞬一瞬をカメラが捉えていきます。
通常ではありえないページ数や洋服の数でありながら、
あゆさんの並々ならぬ集中力で、たった2時間で撮影は終了しました。
どの写真を見ても本当に美しく、「そうそう、このあゆなのよ!」と釣谷さん。
NUMERO TOKYOで撮影した写真をあゆさんご自身が気に入ってくださり、
11月8日に発売されたアルバム「LOVE」のジャケット写真に起用していただきました。
☟打ち合わせのために降り立った渋谷のスクランブル交差点にて、
偶然発見したポスターに嬉しさが込み上げてきました。
☟そして、AVEXの小原さんに送っていただいた、あゆTとアルバムにも感激。
こちらのTシャツはライブの最終日の打ち上げ時に、スタッフみんなが着用していたものだそう。
私も打ち上げ誘っていただいていたのですが、仕事で行けずすごいものを見逃してしまった!と後で涙。
でもこうして本物見ると、ご本人が気に入ってくれたという気持ちが伝わり、編集者としてこの上ない光栄。
あゆさんとの仕事は私にとって、とてつもなく大きなものでした。
”一瞬”でもその方の生きる姿を、雑誌というメディアで取り扱う意味の重さ。
そしてそれをあゆさんを応援するファンの方、Numero TOKYOをいつも愛読してくださっている、
読者の方々に、釣谷さんと私とがあゆさんに抱くものと同じ思いが伝えられるように…。
いろいろなことを考えると、とっても複雑でそして難しくなり、
「もっとシンプルに〜〜」「こうしたら伝わるかしら?」と釣谷さんと何時間も話し合いました。
あゆさんが本気で挑んでくださったからこそ、私たちも本気で伝えたいことがあった企画。
どうかみなさまにも真実が届きますように。