
都立文化施設が有する文化資源をデジタル化して記録・保存するとともに、多様な形態での鑑賞体験を提供するプロジェクト「TOKYOスマート・カルチャー・プロジェクト」。そのひとつとして写真家・森山大道の作品を、東京都写真美術館(東京・恵比寿)とオンラインにて展示する。
東京都と東京都歴史文化財団が推進する「TOKYOスマート・カルチャー・プロジェクト」の一環として、都立文化施設が収蔵する「東京都コレクション」の実物資料とデジタルアーカイブを組み合わせ、オフラインとオンラインを融合するハイブリッド展覧会が始動した。
入江泰𠮷記念奈良市写真美術館で2025年に開催された「複製される感性 DAIDO MORIYAMA by NWU Nagatani Lab. Monika Orpik」の巡回展として開催する本展。東京都写真美術館が収蔵する森山大道(*)の作品を、奈良女子大学工学部を中心とするの学生の視点から再構成し、具体的な感覚や工学的な発想を取り入れ、新たな解釈を提示する企画だ。
今回は、同展の展示作品に加え、約140点を再構成し、森山の作品が次世代の感性にどう受け取られ、AIやデジタル技術を通じてどのような表現へと展開できるのか、その可能性を探る。
(*参考)世界の見方を変えた写真家、森山大道の一大回顧展が「KYOTOGRAPHIE」で開催

本展は、オンラインでも鑑賞可能。「Tokyo Museum Collection(ToMuCo)–東京都立博物館・美術館収蔵品検索」のウェブ上でも同時開催し、時間や場所にとらわれず誰もが気軽に楽しめる鑑賞体験を提供する。3Dで再現された都市を俯瞰しながら、森山大道の写真が撮影された場所へと自ら降り立つことができるという。撮影地点に立つことで、森山がファインダー越しに捉えた「フレーム」と鑑賞者の目の前に広がる現在の風景が重なり合う。
会期中はキュレーションを担った奈良女子大学の学生による、本展を多角的に体験できる関連イベントも開催。こちらもあわせてチェックしてみては。

第一会場
TOKYOスマート・カルチャー・プロジェクト
奈良女子大学 長谷研究室「複製される感性-森山大道」
会期/2026年9月5日(土)~10月18日(日)
会場/東京都写真美術館 地下1階展示室
住所/東京都目黒区三田 1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
時間/10:00~18:00(木・金曜日は20:00まで)、入館は閉館の30分前まで
休館/月曜(月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日休館)※9月24日、10月13日は休館日
観覧料/無料
URL/topmuseum.jp/
第二会場(オンライン)
会場/Tokyo Museum Collection(ToMuCo)-東京都立博物館・美術館収蔵品検索
観覧料/無料
URL/museumcollection.tokyo/online-exhibition/
「TOKYO NODE LAB」
URL/www.tokyonode.jp/lab/
Text:Akane Naniwa
