世界が注目する現代美術家・松山智一の大規模個展@青森・弘前れんが倉庫美術館 | Numero TOKYO
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世界が注目する現代美術家・松山智一の大規模個展@青森・弘前れんが倉庫美術館

『Hello Open Arms』 © Tomokazu Matsuyama
『Hello Open Arms』 © Tomokazu Matsuyama

世界的注目を集める現代美術家・松山智一による、日本初となる大規模個展「松山智一展:雪月花のとき」が青森・弘前の弘前れんが倉庫美術館にて開催。会期は、2023年10月27日(金)〜2024年3月17日(日)まで。

「松山智一展:雪月花のとき」(弘前れんが倉庫美術館での会場風景) Photo: Osamu Sakamoto」
「松山智一展:雪月花のとき」(弘前れんが倉庫美術館での会場風景) Photo: Osamu Sakamoto」

ニューヨークを拠点に活動する松山智一は、鮮やかな色彩と精緻な描線による絵画で知られる。ニューヨークを象徴する巨大壁画「バワリー・ミューラル」を2019年と2023年9月にも手がけ、あの壁画を2度手がけた日本人は初めてとなる。
日本での活動にも意欲的に取り組み、20年に明治神宮の創建100年を祝う屋外彫刻展で作品を展示したほか、JR新宿東口駅前に大型のパブリックアートを完成させるなど、小誌『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』も注目するアーティストの一人だ。

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「松山智一展:雪月花のとき」(弘前れんが倉庫美術館での会場風景) Photo: Osamu Sakamoto」
「松山智一展:雪月花のとき」(弘前れんが倉庫美術館での会場風景) Photo: Osamu Sakamoto」

松山の作品制作の根底には、豊かな自然と歴史的な遺産が息づく岐阜に生まれ、アメリカ西海岸のストリートカルチャーに触れた少年時代、再び日本に戻り経済学を学んだ後、一度はアスリートの世界に身を置くも、デザインの道へと転身した20代、そして現代アーティストとしてキャリアを重ねてきた経験に至るまで、世界の多様性を身をもって実践してきた自身の半生が深く影響を及ぼしている。


松山智一展:雪月花のとき(弘前れんが倉庫美術館)/ MATSUYAMA Tomokazu: Fictional Landscape

本展は、新作や日本初公開作品に加えて、近年の絵画や彫刻など計31点を紹介。制作の過程で引用された資料やスケッチ、そして代表作が一堂に介し、アーティストとしての進化と深化の軌跡をたどることのできる構成となっている。

「松山智一展:雪月花のとき」(弘前れんが倉庫美術館での会場風景) Photo: Osamu Sakamoto」
「松山智一展:雪月花のとき」(弘前れんが倉庫美術館での会場風景) Photo: Osamu Sakamoto」

建築家・田根剛が設計を手がけ、明治・大正期のレンガ造りの建物を再生し20年に開館した弘前れんが倉庫美術館。ホワイトキューブとは異なるこの場だけの空間を舞台に、松山智一の大胆さと繊細さを併せ持った作品世界をぜひ体感してみよう。

※掲載情報は11月1日時点のものです。
開館日時など最新情報は公式サイトをご確認ください。

「松山智一展:雪月花のとき」
会期/2023年10月27日(金)〜2024年3月17日(日)
会場/弘前れんが倉庫美術館
住所/青森県弘前市吉野町2-1
開館時間/9:00〜17:00
※入館は閉館の30分前まで
休館日/火、年末年始 (2023年12月25日〜2024年1月1日)
※ただし、2024年1月2日(火)、3日(水)は開館
料金/一般 ¥1,300 、大学生・専門学校生 ¥1,000
※高校生以下、弘前市内留学生、満65歳以上の弘前市民、ひろさき多子家族応援パスポート持参、障がいのある方と付添1名は無料
URL/https://www.hirosaki-moca.jp/exhibitions/tomokazu-matsuyama/

Text : Akiko Kinoshita

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