明治神宮創建100年記念祭のトリを飾る彫刻展が開催! | Numero TOKYO
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明治神宮創建100年記念祭のトリを飾る彫刻展が開催!

明治神宮の創建100年を祝して昨年からスタートした「神宮の杜芸術祝祭」の最後の展覧会となる彫刻展が開催中。東京・原宿の明治神宮 宝物殿(中倉)にて、2021年5月30日(日)まで。

明治神宮の創建100年を記念し2020年3月より開催されている、芸術と文化の祭典「神宮の杜芸術祝祭」。これまでに、野外彫刻展「天空海闊(てんくうかいかつ)」(※1)、屏風や軸、扇面作品などの平面作品で構成された「紫幹翠葉(しかんすいよう)−百年の杜のアート」などが開催されてきた。そのなかで、新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって延期されていた彫刻展「気韻生動(きいんせいどう)-平櫛田中(ひらくしでんちゅう)と伝統を未来へ継ぐものたち」がついに開催を迎えた。 (※1)参考記事:Numero.jp「明治神宮の杜 × アートの共演 野外彫刻展がいよいよ開幕」

平櫛田中『幼児狗張子』(1911年)井原市立田中美術館蔵
平櫛田中『幼児狗張子』(1911年)井原市立田中美術館蔵

本展では、明治神宮の御祭神である明治天皇が生前購入した、彫刻家・平櫛田中の作品『唱 歌君が代』(1901年、小平市平櫛田中彫刻美術館蔵)が展示される。さらに、平櫛が残した傑作の数々に大きな影響を受けた現代アーティストらの作品が会場に集結。出展アーティストは、澄川喜一、深井隆、舟越桂、土屋公雄、宮島達男、三沢厚彦、棚田康司、須田悦弘、保井智貴、名和晃平(※2)、 土屋仁応、secca、小林正人(絵画)、原良介(絵画)。彼らの代表作を展示するほか、未発表作や新作も公開される。

(※2)参考記事:Numero.jp「名和晃平インタビュー: 明治神宮×最新個展でひも解くアートのヴィジョン」

名和晃平『Throne(g/p_pyramid)』(2019年) photo: Nobutada OMOTE | Sandwich ANDART蔵
名和晃平『Throne(g/p_pyramid)』(2019年) photo: Nobutada OMOTE | Sandwich ANDART蔵

なお、会場は、国の重要文化財である明治神宮宝物殿。明治天皇・昭憲皇太后の御物が納められてきたこの建物に芸術作品が展示されるのは、1921年の竣工以来初の試みとなる。
「神宮の杜芸術祝祭」の最後を締めくくる本展。ぜひ、お見逃しなく!

※掲載情報は3月31日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

神宮の杜芸術祝祭 彫刻展
「気韻生動-平櫛田中と伝統を未来へ継ぐものたち」
会期/2021年3月25日(木)〜5月30日(日)
会場/明治神宮 宝物殿(中倉)
住所/東京都渋谷区代々木神園町1-1
料金/無料
時間/10:00〜16:30
休館/木曜日(4月29日(木)は開館)
URL/jingu-artfest.jp/
問い合わせ/jingu-artfest.jp/inquiry/

Text : Manami Abe

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