「鈴木マサルの傘 10周年」展が開催。アルテック東京ストアとのコラボスツールや傘立ても販売 | Numero TOKYO
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「鈴木マサルの傘 10周年」展が開催。アルテック東京ストアとのコラボスツールや傘立ても販売

マリメッコのテキスタイルデザインも手がける、テキスタイルデザイナー鈴木マサルが、2011年に初めて傘コレクションを発表。その後、新作発表に合わせて2012年より毎年梅雨の少し前の季節に開催してきた「鈴木マサルの傘展」では、傘を軸に、テキスタイル作品やライフスタイルアイテムを展開し、絶妙な色使いと大胆な構図がもたらす、ユーモア溢れる不思議な世界観でファンを魅了してきた。

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傘コレクションの発表から10周年を迎える今年は9月16日(水)〜10月19日(月)の期間に表参道のアルテック東京ストアとアルテックウェブストアで同時開催となる。 鈴木がフィンランドのテキスタイルに憧れ、関わっていく過程で大きな影響を受けたもののひとつがArtek(アルテック)。モダニズムを具現化したようなアルテックの家具と、北欧独特の大きな色柄のプリントファブリックが空間に映えるコンビネーションであることは自明だ。 今回のイベントはその、アルテックの東京旗艦店「Artek Tokyo Store」と「Artek Webstore」での同時開催。アルテックの哲学と想いに満ちた空間で、鈴木のデザインする大胆な色柄の傘が一同に展示、販売される。本イベントでは、アルテックの代名詞でもある椅子「スツール 60」や「115 傘立て」とのコラボレーションも実現。バーチ素材のシンプルなスツールと傘立てがカラフルにペイントされた。

「スツール 60」既存のカラーバリエーションより、鈴木が4色の座面を選び、バーチ材のナチュラルな脚に大胆で鮮やかなカラーを施したスツールは、40脚限定。傘立ては3色展開の受注生産で販売。
「スツール 60」既存のカラーバリエーションより、鈴木が4色の座面を選び、バーチ材のナチュラルな脚に大胆で鮮やかなカラーを施したスツールは、40脚限定。傘立ては3色展開の受注生産で販売。

「ベーシックとは対極にいるような傘が10年も続いたのは奇跡だと思っています。10年も続けていると雨の日に時々、街でオッタイピイヌの傘を見かける事があります。自分で言うのも何なのですが、その風景がとても良いのです。雨降りのどんよりとした風景の中に目が覚めるような色や柄が、まるで花が咲いたようにそこにある事に『良いなあ』と思うのです。使っている人も心なしか嬉しそうに見えます。気のせいかな。でも自分自身が花になった気持ちになってくれていたらとても嬉しい。街の中にポツポツと花が咲いているような風景を見たくて、私は傘を作っているのかもしれません」と鈴木は述べている。

雨傘シリーズは全4柄、各3色で展開され、折りたたみ傘もあるとのこと。使い捨ての傘を卒業したい人も、台風シーズンに新しい“晴れやかな”相棒が欲しい人も、まだまだ長くなるおうち時間にインテリアを刷新したい人も、ぜひイベントを覗いてみて。

鈴木マサルの傘 10周年

会期/2020年9月16日(水)〜10月19日(月) ※火曜定休
会場/Artek Tokyo Store(東京都渋谷区神宮前5-9-20 1F・B1F) および オンラインストア Artek Webstore

※9月13日時点での情報です。定休日の変更やArtek Webstore のみでの開催になる場合があります。オフィシャルサイト、または、Facebookにて最新情報をご確認のうえお出かけください。

Text:Chiho Inoue

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