新伝説!? 岡山×アートの驚愕企画!『Imagineering OKAYAMA ART PROJECT』 | Numero TOKYO - Part 3
Art / Post

新伝説!? 岡山×アートの驚愕企画!
『Imagineering OKAYAMA ART PROJECT』

ほかにも、運行中の岡山電気軌道の路面電車「KURO」の車内を色とりどりの風船で埋め尽くし(マーティン・クリード作品)、岡山後楽館高校の天神校舎跡地に69体の “現代の兵馬俑” が立ち並ぶ(サイモン・フジワラ作品)etc.。 それ以外の参加アーティスト名を見ても、ダグラス・ゴードン、ペーター・フィッシュリ&ダヴィッド・ヴァイス、島袋道浩、アンリ・サラなど、世界の第一線で活躍する顔ぶればかりが12組も集結していて呆然。 これはどう考えても、ただ者のしわざではない……!
リアム・ギリック『theanyspacewhatever』 © Liam Gillick, 2004 Courtesy of Imagineering制作委員会, Casey Kaplan, TARO NASU Photo: Koji Ishii
リアム・ギリック『theanyspacewhatever』 © Liam Gillick, 2004 Courtesy of Imagineering制作委員会, Casey Kaplan, TARO NASU Photo: Koji Ishii
それもそのはず、これらのアート作品はファッションブランド「earth music&ecology」で知られる株式会社クロスカンパニーの石川康晴社長が収集してきた「石川コレクション」からの出品。 故郷であり同社の本拠地でもある岡山を、アートで盛り上げ、世界に誇るクリエイティブな都市にしたい。その想いで現代アートのコレクションを始めたと語る石川氏の理念に共感して、日本を代表するインテリアデザイナーであり、現代アートのコレクターとしても名高いワンダーウォールの片山正通氏と、現代アートギャラリー「TARO NASU」代表の那須太郎氏がプロジェクトに参画。 岡山市主催の「岡山未来づくりプロジェクト」のメイン事業のひとつとしてフルスロットルの岡山愛を注ぎ込み、これだけの企画が実現した、というわけだ。

Text:Keita Fukasawa

Profile

深沢慶太(Keita Fukasawa) フリー編集者/ライター/『Numéro TOKYO』コントリビューティング・エディター。『STUDIO VOICE』編集部を経てフリーに。『Numéro TOKYO』創刊より編集に参加。雑誌や書籍、Webマガジンなどの編集・執筆、企業企画のコピーライティングやブランディングにも携わる。編集を手がけた書籍に、田名網敬一、篠原有司男ほかアーティストの作品集や、編集者9人のインタビュー集『記憶に残るブック&マガジン』(BNN)など。

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