Art / Post

新伝説!? 岡山×アートの驚愕企画!
『Imagineering OKAYAMA ART PROJECT』


岡山のシンボルといえば、豊臣家五大老の一人・宇喜多秀家が織田信長公の幻の名城こと安土城を模して築き上げた、五角形の天守閣で全国に名高き岡山城……
のご城内に、ツルツルピカピカ鏡面仕上げ(見るからに高価)な卓球台が並んでいる! な、なんだこれは……!! (机「9」文字事件の再来か!?)

思わず後ずさりして、その場から遁走を試みるも、路上の選挙ポスター用ボードいちめんに、物思いにふける女の子のポスターがえんえんと貼り出されていて絶句(『ゼイリブ』かよ!)。いったい何が起きているというのか……!?

いま岡山の街中に、こうした謎の物体が突然、しかも同時多発的に出現している。
地元住民、出張ビジネスマン、観光客、名物「ホルモンうどん」目当てのくいしんぼうまで、望むと望まざるとを問わずあらゆる人が丸腰状態で不意を突かれる事案が多数発生しているのだ。


……じつはこれらは、岡山市の中心部を同時多発的にジャックするという、ある野心的なプロジェクトによるもの。
その名は『Imagineering OKAYAMA ART PROJECT(イマジニアリング オカヤマ アートプロジェクト)』。
岡山初の大規模アートイベントとして、11月2日から12月25日まで市内各所で開催中だ。

問題は、その内容の驚くべきゴージャスさ。
卓球台@岡山城の作品は、ギャラリーでパッタイ(タイ焼きそば)やタイカレーを振る舞うなど、観客を巻き込むパフォーマンス作品で知られるタイ人の現代美術作家、リクリット・ティラバーニャのもの。(日本初公開)
街中の選挙ボードや、旧岡山ビブレA館、岡山県立美術館の隣の敷地の仮囲いを覆い尽くすポスターイメージは、東京・銀座のメゾンエルメスで個展を開催するなど、日本でも高く注目される英国人アーティスト、ライアン・ガンダーの作品だ。

Text:Keita Fukasawa

Profile

深沢慶太(Keita Fukasawa) フリー編集者/ライター/『Numéro TOKYO』コントリビューティング・エディター。『STUDIO VOICE』編集部を経てフリーに。『Numéro TOKYO』創刊より編集に参加。雑誌や書籍、Webマガジンなどの編集・執筆、企業企画のコピーライティングやブランディングにも携わる。編集を手がけた書籍に、田名網敬一、篠原有司男ほかアーティストの作品集や、編集者9人のインタビュー集『記憶に残るブック&マガジン』(BNN)など。

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