“20世紀最後の巨匠”が日本に降臨!バルテュスとは何者だ!? | Numero TOKYO
Art / Post

“20世紀最後の巨匠”が日本に降臨!
バルテュスとは何者だ!?


バルテュス──かの“天才”ピカソをして、「20世紀最後の巨匠」と言わしめた男。
11歳にして大詩人リルケに賞賛されて以来、猫を描き続けた誇り高き“猫たちの王”。
少女たちを“この上なく完璧な美の象徴”と讃え、その抗い難い魔力に生涯を捧げた崇拝者。
和装の夫人を美の女神(ミューズ)と定め、自らの美と日本的感性の融合を試みた求道者……。

その孤高なる軌跡がいま、“約束の地”である日本へと、運命的な回帰を果たす。
本邦では没後初にして、過去最大規模の『バルテュス展』が、その幕を開ける……!


……と聞いて、何やら世間がそわそわしている。
様子がおかしいのは、アートやファッション界をはじめ、美意識の探求に余念のない好事家たち。口を開けばバルテュス賛辞。その想いは底なしに深く、飲み干したワインの杯数も底知れず。
しかし……そのバルテュスなる画家の、いったい何がすごいのか?
気取った界隈ではいまさら訊けないその疑問。こっそりまとめてさしあげよう。

Text:keita Fukasawa

Profile

深沢慶太(Keita Fukasawa) フリー編集者/ライター/『Numéro TOKYO』コントリビューティング・エディター。『STUDIO VOICE』編集部を経てフリーに。『Numéro TOKYO』創刊より編集に参加。雑誌や書籍、Webマガジンなどの編集・執筆、企業企画のコピーライティングやブランディングにも携わる。編集を手がけた書籍に、田名網敬一、篠原有司男ほかアーティストの作品集や、編集者9人のインタビュー集『記憶に残るブック&マガジン』(BNN)など。

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