マジか!?『現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展』 | Numero TOKYO
Art / Post

マジか!?
『現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展』

『現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展』。 ……もう一度書こう。『現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展』。 しかし、いったい何が“ハードコア”なのか? でもって、なぜそれが“世界の宝”なのか? タイトルを2度見した貴殿(あなた)へ。気になったが最後、お付き合いを。 世界トップクラスのコレクションを通して“ホンモノ”に触れ、アートの本当の価値に震撼する、お宝まみれの展覧会へ、いざご案内!
hardcore
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……それにしても長いタイトルの展覧会だ。ラノベ(※ライトノベル)かよ。 と思ってしまうのも無理はない。でも“ハードコア”という言葉からは、“ライト”とは真逆のガチンコっぽいニオイがプンプンする。なんなんだハードコア。なんなんだ世界の宝。 まず、結論から言おう。現代美術のアーティストとは“異能者”である。 言うなればそれは、名だたる偉人とその伝説まみれの底なし沼に、「我こそは!」と名乗りを上げて押し寄せる、自己アピール猛者たちの総当たり対決(バトルロワイヤル)。 現代美術の世界でアーティストとして身を立てるということ──それは議論百出、煮えたぎる芸術文脈を踏み台にして、前人未踏の独創性を打ち立てるという、まさに熾烈を極めた闘いなのだ。

Text:Keita Fukasawa

Profile

深沢慶太(Keita Fukasawa) フリー編集者/ライター/『Numéro TOKYO』コントリビューティング・エディター。『STUDIO VOICE』編集部を経てフリーに。『Numéro TOKYO』創刊より編集に参加。雑誌や書籍、Webマガジンなどの編集・執筆、企業企画のコピーライティングやブランディングにも携わる。編集を手がけた書籍に、田名網敬一、篠原有司男ほかアーティストの作品集や、編集者9人のインタビュー集『記憶に残るブック&マガジン』(BNN)など。

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