全世界が夢中! 2013年のH&Mのデザイナーズコラボ、
イザベル マランのアイテムがついに発売
──H&Mとのコラボレーションを通じて、あなたの服のファン層がさらに広がると思いますか?
「もちろんです。私はいつも、すべての人に価値のある何かを生みだそうとしています。具体的なクライアントを念頭に置いてデザインするわけではありません。H&Mとのコラボで、そんな私のメッセージを世界中の女性やティーンエイジャーに伝えられるとしたら、それはすばらしいことだと思います」
──自分のスタイルを言葉にすると?
「パリっ子らしい無頓着さがあります。ほんの少し傷がある完璧さと言えばいいかしら。ドレスアップしたときも、ちょっと抜けたところがあるのにセクシーというか。私のコレクションには、そんな気楽さがあふれています。どのアイテムも、昔買った服と組みあわせたりして自分なりの着こなしができます。使い捨ての消費主義には賛成できません。自分が買う物に責任を持ってほしいのです。私が目指すのは、身体にフィットしてほどよい落ち感のある服。それは絶対にはずせない部分で、いちばん時間をかけて追求しています。絶妙なバランスに到達するまで、決して妥協しません。堅苦しくなく、昔からの友だちみたいに心地よい服、クローゼットにいつもあって、着るたびに新しい解釈ができる服をつくりたいと思っています」
──そうした要素は、ISABEL MARANT pour H&Mにも盛りこまれていますか?
「このコレクションには私のスタイルが集約されています。アウターウェアからジュエリー、アクセサリーまで、イザベル マランのイコンともいうべきアイテムがすべて入っています。そしてプリントやパイピング、ジャカード織りといった装飾的な要素が、独特の個性を発揮しています」
▶ ピンと来るシルエット、バランス、ディティールを追求
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