スパプロダクツの豪華プレゼントも! ソネバ リゾート & スパのソヌ氏にインタビュー | Numero TOKYO - Part 2
Culture / Lifestyle

スパプロダクツの豪華プレゼントも! ソネバ リゾート & スパのソヌ氏にインタビュー

  ──オーガニック(slow lifeの“O”)の食材をお客様に提供しているんですよね?   S「すべてのソネバには、数ヘクタールに及ぶ大きさのオーガニック菜園があります。これはよく想像される形だけのものではなくて、本格的な菜園。普通都会では畑から野菜を収穫してテーブルに並ぶまでに1週間かかると言われていますが、ソネバでは朝収穫したものがランチにはテーブルに並びます。新鮮な食材を口に運ぶことに喜びを感じてほしい。さらにソネバでは基本すべての食材を現地でまかなう、地産地消がモットーです。魚も野菜、キノコもそう。椎茸やエノキも最近栽培をはじめました。そうやってリゾートを開発していくことによって、その土地にも利益が出るという仕組みを目指しています。水に関しても独自の浄化システムを使い、ソネバ内で供給。環境汚染の問題となっているペットボトル等も排出しないように務めています。建材は地元のものをそのまま使用し、食材などもその土地のものでまかなう。地元との共同作業によって生まれるものが、安らぎを求めて都会からやって来るお客さまにとってのこの上ない贅沢になります。見た目の華美さ、豪華さ、便利な生活は日本ですぐ手に入るラグジュアリーです。自然の中で素に戻り、体感し、口にすることが、ソネバの提案するラグジュアリー。日常を忘れていただくため、テレビはDVDを鑑賞するためのシステムのみで、目立たない場所にカバーをかけて設置しています。土地にも、お客さまにもストレスが無い状態を作っています」  
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──なぜ最初のソネバのロケーションをモルディブに選んだのでしょう?   S「オックスフォード大学在学中、現在の妻であるエヴァとともに、よくモルディブにバケーションに出かけていました。あの頃はまだモルディブも未開発で、多くの自然を楽しめました。それがとても気に入ったのと、当時モデルとして活躍していたエヴァにとってもシンプルなライフスタイルを作るのに絶好の場所だったので、1991年に島に家を建てて2人で住もうと決意しました。しかしモルディブ政府に問い合わせたところ、外国人がこの地に住むにはリゾート開発が必須であり、ホテル経営が条件でした。自分が住みたい、ここで生活がしたい!という気持ちが一番最初なんです。これがきっかけで、ソネバがスタート。僕たちと同じように都会に住む人たちが最終的に求める贅沢は、こういったシンプルな生活なのだと思っています」   ──現在日本では、あなたと同じようにスローライフへの憧れが大きくなり、都会を離れて暮らす人が増えています。20代ですでに、そういったスローライフに惹かれたのはなぜですか? 多くの20代は都会での生活に逆に憧れるものではないでしょうか?
S「私たちが大学生の頃は80年代。イギリスではサッチャーが大統領が、経済対策のための都市開発を進めていました。その頃のガソリンはまだ質が悪くて排気ガスもひどかった。オックスフォードに住んでいた私は、ロンドンのそういった環境に嫌悪感を感じ、スローライフに強く関心を持つようになったのです」   ▶ 何も無い=ラグジュアリーとは? ▶ 次のページへ

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