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ディスカバー・ジャパン第二弾?! 観光大国ニッポンへの道[後編]/菊地成孔×伊藤俊治 対談連載 vol.21

K「アニメの作画の元になったところをファンが詣でるとかね」
I「仙石原が『新世紀エヴァンゲリオン』の聖地になったように、今まで何でもなかった風景に付加価値が付くことで、文脈や視点を変えていくきっかけにもなりますよね」
K「いまは国民が一億総ジャーナリストとして、たとえば軍艦島なりに出向いて写真を撮り、SNSにアップする時代ですよね。それにいまは都市部が飽きられているというか、街で得られる快楽はもう見限られていて、たとえば東京に住むことがステータスでなくなってきている。東京にいても消耗するばかりだから、地方に住んで東京に遊びに来るくらいが手頃というか。一方で地方には未踏の領域がたくさんあって、もう使えないと思っていたものもどんどん再利用されていて。それから、ネットの中だけで生きるネチズンたちが市民権を得て、彼らは三次元にはなるべく金を使わない、というのが一度定着しましたが、とはいえ人が旅に行かずに生きていくことはできないので、彼らが動き出し始めたんじゃないかな、と。普段は二次元に閉じこもっているだけに、外に出かけて得る感動というのは、より大きいと思うんですよね」
I「観光資源の再評価について思うのは、たとえばレヴィ・ストロース、アンドレ・マルローやジョン・レノンが日本に来た時にはどんなルートを辿ったのか、どんな場所を訪れたのか、といった外国人の目線を取り入れてみるのも面白いと思うのですが。テレビ東京の『YOUは何しに日本へ?』もそれに近い」
【第二次“ディスカバー・ジャパン”】

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