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Culture Editor's Post

カート・コバーンらの肖像が会すエリザベス ペイトン展へ

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繊細で透明感のあるタッチで描かれた、カート・コバーン、シド・ヴィシャス、ピート・ドハーティといったミュージシャンたち。90年代半ば、自らの憧れの対象や身近な愛する人たちを描いた肖像画で、一躍有名となった女流アーティスト、エリザベス ペイトンの個展が、現在原美術館で開催されている。

「Nick(First drawing)」2002 紙に色鉛筆 22.2×15.2cm Collection David Teiger Trust © Elizabeth Peyton, courtesy Sadie Coles HQ, London; Gladstone Gallery, New York and Brussels; neugerriemschneider, Berlin

「Georgia O‘Keeffe after Stieglitz 1918」 2006 カンヴァスに油彩 76.5×58.7cm Collection David Teiger Trust © Elizabeth Peyton, courtesy Sadie Coles HQ, London; Gladstone Gallery, New York and Brussels; neugerriemschneider, Berlin

90年代のストリートシーンでは、ガールズカルチャーが席巻し、キム・ゴードン、ソフィア・コッポラ、クロエ・セヴィニーといった女性クリエイターたちが注目を集めていた。一方で、アートシーンでもファッションやストリートカルチャーとクロスオーバーする女性アーティストたちが大活躍。リタ・アッカーマン、カレン・キリムニク、トレイシー・エミン、そして、エリザベス・ペイトンもそのひとりだ。ペイトンが描く、私たちにも馴染みのあるミュージシャンやアイコン、歴史上の人物をモチーフにした作品。展覧会で来日した彼女へのインタビューでは、「作品は、この世界で起きていることへの率直なリアクション。描く対象は、すごく好きだったり、尊敬しているという前提はあるけれど、彼らの生き様や人物としての魅力の重要性をこの世に残しておきたい、素直に描きたいという思いを大切にしているだけなんです」と語っている。よく知る人物たちを、彼女はどう見て、どう感じて、どう描写するのか。精緻なタッチと優しい色使いで表現された作品それぞれに込められた思いを想像しながら、彼女の世界に触れてほしい。

この入り口に大きく掲げられている写真は、展示作品の元になっている写真なのですが、これがどのように絵になったのか、比べて見るのもオススメです。今回のNumero.jpのインタビューでこの作品についても語ってくれたので、それを読むとさらにふむふむと感じられるはずです。

「エリザベス ペイトン:Still life 静/生」
会期/開催中〜2017年5月7日(日)
会場/原美術館
住所/東京都品川区北品川4-7-25
開館時間/11:00〜17:00(祝日を除く水曜〜20:00)※入館は閉館の30分前まで
休館日/月曜日(3月20日は開館)、3月21日
URL/http://www.haramuseum.or.jp/

エリザベス ペイトンのインタビューはこちら

Profile

佐々木真純(Masumi Sasaki)ファッション・フィーチャー・ディレクター。大学在学中から編集プロダクションにて雑誌などに携わる。雑誌『流行通信』編集部に在籍した後、創刊メンバーとして『Numero TOKYO』に参加。ファッション、アート、音楽、映画、サブカルなど幅広いコンテンツを手がける欲張り何でも屋。写真家・操上和美が撮影する「男の利き手」や「東信のフラワーアート」の担当編集。ここ数年の趣味は山登りで、得意芸の“カラオケ”は編集部名物。自宅エクササイズ器具に目がない(なんならコレクター)。

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