Culture / Editor's Post
おうち時間はアーヴィング・ペンの写真集『フラワーズ』と
早速ですが、みなさんはどのようにおうち時間を過ごしていますか？ 私はネットフリックスやアマゾンプライムの見たい映画、ドラマリストを次々と制覇し、溜めていた本を読み漁り、インスタグラムで遠い世界を旅する日々でしたが、この頃、デジタルの映像やビジュアル、大量の活字と溢れんばかりの情報に頭がパンクしそうに……。そんな時、ページを一枚一枚めくりながらじっくりと眺めていられる写真集に癒されます。
自宅で過ごす時間が増えたので余計に自然に触れたくなったのか、私が手にしたのは写真家のアーヴィング・ペン（Irving Penn）による『フラワーズ（FLOWERS）』。チューリップやバラなど誰もが知っているポピュラーな花々が切り取られていて、その生命力や儚さに自然のエネルギーを感じます。凛とした姿、花びらの形や質感、色の微妙なニュアンス、繊細なしわまで、その様々な表情を隅から隅までじっくり見入ってしまう……。気がつけばすっかり情報過多な頭の中もリセット。忙しい毎日でも、その日の気分に合わせてお花を選んで部屋に飾る心のゆとりは大切にしたい！と思っているのですが、今はそれが難しくともこんな形で楽しめるぞと再発見。
色によって異なりますが、チューリップの花言葉は「思いやり」。
他にも、イラストを描いたり、料理を作ったり、ストレッチして身体を伸ばしたり、レコードを選んで音楽を楽しんだり、はたまた朝や夜にお部屋で聴きたいマイプレイリストを作ったり、久しぶりに楽器を弾いてみたり……など。家にいるからこそ時間をかけて楽しめることがわんさか。せっかくなので、今まで手をつけていなかったことも、これを機に新たにチャレンジしてみようと思います！
Profile
鄭季和Kefa Cheong
ウェブ・プランナー。大学でメディア・アートを専攻し、音や光を中心としたインタラクティブ作品やプロダクトの制作に没頭。学生時代よりウェブ・アシスタントとして『Numero TOKYO』に参加。アーティストJUJUによるファッション企画「JUJU’s Closet」などコンテンツの編集を経て、魅せるコンテンツ作りを目指しプランニングに従事。好物は美味しいお酒と肴と『吉田類の酒場放浪記』。
