おうちで妄想トリップ! 「世界の摩訶不思議な家」がすごい | Numero TOKYO
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おうちで妄想トリップ! 「世界の摩訶不思議な家」がすごい

少し前からハマっているネットフリックスの「世界の摩訶不思議な家」。家にこもっているあいだに、ますますこの番組が好きになってしまったので紹介します。

マドリッド郊外、巨大な構造物が用いられたヘメロスコピウム・ハウス。
マドリッド郊外、巨大な構造物が用いられたヘメロスコピウム・ハウス。
「著名な建築家のピアーズ・テイラーと、女優であり不動産オタクのキャロライン・クエンティンが、世界各国に足を運び、美しくもユニークな家々を訪ねる」という公式の説明通り、ジャンルとしては建物探訪、おうち拝見ものではあるのですが、もう何もかもが普通じゃない! まず、オーナーは富豪です。そして訪ねる家は最新シリーズだとその多くが別荘で、対向車とすれ違わずに車を2時間走らせたのち駐車した場所から玄関まではちょっとした登山、はたまた船で、みたいなところもあります。

ノルウェーの島に浮かぶウィークエンドハウス。嵐が来ても大丈夫だそう。
ノルウェーの島に浮かぶウィークエンドハウス。嵐が来ても大丈夫だそう。

こちらはスペインの田舎で、土手に半分埋まっているような、鉄製の家。
こちらはスペインの田舎で、土手に半分埋まっているような、鉄製の家。

またその僻地に建てられるのが、およそハックルベリー・フィンのツリーハウスに憧れる小学生の夢を実現させたようなエコフレンドリーな家だったりして(お金と一流建築家の知見と最新技術が結集しています)、その“凄さ”をピアーズ・テイラーが目を輝かせながら分析してくれます。

宇宙と交信できちゃいそう!
宇宙と交信できちゃいそう!

この面白さに拍車をかけるのが、キャロライン・クエンティン。このオバちゃん(失礼!)の知的好奇心むき出しのコメントが抜群にいいのです。そして、ベッドを見れば断りもなく寝そべり、プールがあればもれなく自前の水着に着替えて泳いだりと、その奔放ぶりも凄まじい。なのに不思議と観ているほうも気持ちよく、思わず「ああ、今回は泳がないのか〜」とがっかりしたこともあったほど。

こちらはバルセロナ郊外。一見普通なのだけれど三姉妹とそのファミリーがそれぞれのプライバシーを保ちながら中庭で集まって団欒できる夢のような家。
こちらはバルセロナ郊外。一見普通なのだけれど三姉妹とそのファミリーがそれぞれのプライバシーを保ちながら中庭で集まって団欒できる夢のような家。

なお、制作はBBCなのでドキュメンタリーとしてのクオリティの高さはお墨付き。どの家も、窓から見える景色が画面越しにでもずっと眺めていたくなるほど美しいのも印象的で、家という人工物がいかに地球と共生していくか、家がどんな風景を作るのかを考えさせられます。

インドのムンバイで四世代が暮らす豪邸。廃材をリサイクル、コラージュした窓がアーティスティック。
インドのムンバイで四世代が暮らす豪邸。廃材をリサイクル、コラージュした窓がアーティスティック。

ちなみに。資材を運ぶ工程でヘリを飛ばしたりする事例もあったりと、何もかもスケールが桁違いなので、羨ましすぎて落ち込むことも(多分)ないはず……。おうち時間満喫のおともにぜひ!

『世界の摩訶不思議な家』
Netflixオリジナルシリーズ『世界の摩訶不思議な家』シーズン1~2独占配信中
https://www.netflix.com/jp/title/80213025

Profile

井上千穂Chiho Inoue フィーチャー・ディレクター。『Numero TOKYO』創刊時よりエディターとして主に特集を担当。2011年よりウェブマガジン「honeyee.com」「.fatale」の副編集長をつとめ、19年より出戻り現職。作り手の話を聞き、ものづくりの背景を知るとお財布の紐が緩みます。夜な夜な韓国ドラマに、休日は自然の中に逃避しがち。子連れ旅もお手のものな二児の母。

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