GWの金沢アート旅は「ラティティア・ジャケトン展」から | Numero TOKYO
Art / Editor’s Post

GWの金沢アート旅は「ラティティア・ジャケトン展」から

ゴールデンウィークがスタート。初日はあいにくの雨模様ですが、今年は旅行に出かけている人も多いと思います。海外への旅も徐々に始まっているようですが、もうしばらくは国内の魅力を再発見していきたいところ。この時期、石川・金沢旅に出かけるアートラヴァーに注目エキシビションをご紹介します。


私にとって、金沢は学生時代に暮らしていた半地元的な土地。昨年のNumero.jpでの特集記事をはじめ、金沢の魅力を各メディアでご紹介する仕事もしているので、最近はかなり詳しくなっています。新幹線で行くのがスムーズではありますが、2度目の金沢なら飛行機を使って、少し近隣にも足を延ばすのがおすすめです。

金沢のひがし茶屋街 Photo:Kanazawa City
金沢のひがし茶屋街 Photo:Kanazawa City

飛行機で金沢入りするルートは東京からなら羽田→小松。そこから金沢市内へは小一時間ですが、その前に立ち寄ってほしいのが小松空港から車で15分ほどの紅茶専門店「TEATON(ティートン)」です。“たとえ薬をきらしても、紅茶はきらすな”をキャッチフレーズに会員制で運営されている店で、洗練された空間でこだわりの紅茶とグルテン&乳製品、白砂糖フリーのスイーツをいただけます。

TEATON 茶室
TEATON 茶室

そのティートンの茶室で5月2日(月)〜9日(月)に行われるのが、フランス人アーティスト、ラティティア・ジャケトンの個展。吹きガラスと石を組み合わせたコンテンポラリーな作品で注目されています。

過去作品より。
過去作品より。

ラティティア・ジャケトンはマルタン・マルジェラなどファッションの世界に関わったのち、パリの老舗百貨店、ギャラリーラファイエットでアートディレクターに。日本へ旅し、沖縄で吹きガラスに出合ったことからアーティストに転向した異色の経歴。イタリアのヴェネチア・ムラーノ島で修業を積み、現在はイタリアとフランスで制作を行っています。

世界各国で採取した自然美あふれる石と、有機的で美しい流線を描くガラスのコンビネーションが、ほかにはない魅力を放つ作品。旅で出合った作品は、その思い出も重なって特別な思い入れが生まれるもの。部屋にシンプルに飾るだけで、一気にモダンな空間になりそうです。今回の個展では購入も可能とのこと。

金沢へはアート鑑賞が目的、という人も多いと思います。序章にラティティア・ジャケトン展、美意識を磨く旅を盛り上げてくれそうです。また嬉しいことに、今回個展では特別に会員でなくでもティートンで紅茶をいただくことができるとのこと。隣には系列のセレクトショップ「PHAETON(フェートン)」もあり、かなり洗練されているのでNumero.jp読者にもおすすめです!

Laetitia Jacquetton 
ラティティア・ジャケトン展
会期/5月2日(月)〜9日(月)
営業時間/11:00〜19:00 ※10:00AMに整理券配布
会場/TEATON茶室
住所/石川県加賀市伊切町い239
TEL/0761-75-7535



 


 

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