“Just a few drops of CHANEL N°5…”
1952年4月にMarilyn Monroeが初めてLIFE MAGAZINEで表紙を飾ったときに、
記者が彼女に「寝る際に何を着て寝ているの?」という質問に対し、そう応えた。
その表紙がこちら。
このルックにインスパイアされた人は今日でも大勢いる中、「タイムレス」という
美学を世の中に広めた一人として、間違いなくNOという人はいない。
ヌードでベッドで戯れながら写真を撮られていたが、その写真は決してパブリックに公開されることはなかった。
しかし、その幻の写真を2012年にCHANELが手に入れたのだ。
その写真はこちら。
今でもご健全かと錯覚をしてしまうくらいの表情と迫力。
ムチムチとした健康的な二の腕が、当時の「美」として浸透されていた。
そしてテーブルの上にはもちろん、CHANEL N°5。
本当に愛用していたのがわかる。
このインタビューをきっかけに世界的にCHANEL N°5を広めた大きっかけとなった。
パリにいた米兵たちがこぞっとブティックに並んで、自国で帰りを待つ妻に買いに来ていた
というロマンティックなストーリーもあるのだ。
CHANEL N°5の歴史を辿ると、1921年まで時代を遡ることになる。
マドモアゼルが”Woman’s perfume with a woman’s scent”を作りたくて、スタートさせた。
当時は単一の花の香りが主流だったが、N°5にはローズドゥメ、ヴェチヴァー、イランイランなどの
80種以上のエッセンスが調合されている豊かなフローラルの香り。
幾つもの試作品を作り、5番目の試作品でやっとマドモアゼルがokをし、
マドモアゼルのラッキーナンバーということもあり、CHANEL N°5とネーミングしたのだ。
当時は凝ったボトルのデザインが主流であったが、マドモアゼルは時代と全く逆の方向、ミニマルにデザインにした。
そして僕の大好きな場所、Place Vendômeを上からみた図からインスパイアされ、ボトルにデザインとして落とし込んだ。
初めてパリに行ったとき、リッツで泊まったので本当に思い出深い場所である。
広告キャンペーンもものすごく斬新。
Harper’s Bazaarで初めて公開された広告はマドモアゼル自らモデルになり、リッツで撮影された。
そのビジュアルがこちら。
初めてづくしで、決してリスクを恐れないその強い意思と決心にとても共感を得る。
僕たちの若い世代もリスクや失敗を恐れない行動をしてほしいものだ。
INSIDE CHANELで動画も見れます。
“The George”
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