6月28日午前、インスタグラムから目が離せなくなった。
デジタルPRを職にしているとはいえ、改めてソーシャルメディアの力を実感。
その理由は、トムブラウンメンズSS016のコレクションを目にしたからだ。
ファーストルックはこちら。
(Picture by Dan and Corina Lecca)
トムブラウンらしいスーツスタイルに、和の文化が非常にうまく表現されたコレクション。
相変わらずのクロプド丈パンツに、足袋と下駄。
下駄にはもちろん、トムブラウンのシグネチャーレーベルの赤白青のタグがちらりっと見える。
足袋と下駄は日本製だそう。
トムブラウンのコレクションは毎コレクション、世界観に飲み込まれるような演出になっている。
演出家は個人的に大好きで尊敬をしている、エティエン・ルッソ氏。
彼はDries van Notenでキャリアをスタートし、今ではLanvin, Miu Miu, Céline, Hermès, Chanelを始めとする、
ビッグメゾンの演出を総なめしている程、超人気の演出家。
(Picture by @thombrowneny)
今回のコレクションは言うまでもなく日本がテーマ。
着物、畳、和室の襖が斬新に表現されている。
和室の襖をよく見ると、トムブラウンのシグネチャーチェックになっている。
細部までブランドのアイデンティティーが行き届いている。
気になったルックはこちら。
このルックのパンツは”ステテコ風”になっていて、非常に面白い。
こんなにおしゃれなステテコってあるんだ、と目からウロコ物。
(Picture by Dan and Corina Lecca)
気になったルックはこちら。
龍の刺繍は外国人に人気がでそう。
(Picture by Dan and Corina Lecca)
このピンストライプのセットアップは新鮮。
(Picture by Dan and Corina Lecca)
ラウンウェイルックとは別に、ショーの”一部”になっている
着物風ジャケットは世界で一点物。
この写真を見て、スマホ画面に目が釘付けになった。
日本の文化をアメリカ人の目で解釈したら、こんなに新しいクリエーションが生まれるんだと感心。
(Picture by @annikalievesley)
最後のルックは、どのようにスタイリングされているんだろうとすごく気になるところ。
おそらく、スーツに着物が羽織られており、その上にジャケット風着物が重ねられているのだろう。
一番上の着物の襟は、スーツの襟になっていて非常に面白く、細かいところまで注意を払う必要がある。
このスタイリングを見ると、伝統的な着物のレイヤードのおかげで、現代でも日本人はレイヤードがうまいのかなと考えさせられた。
スティーブンジョーンズの芸者風帽子も注目ポイント。
(Picture by Dan and Corina Lecca)
畳の上に下駄で歩くのは気になったところだが、それをはずせば、日本の文化が
アメリカ人のクリエーションになってうまく表せたクリエーション。
ファンは既に気づいているかもしれないが、トムブラウンの洋服がMADE IN JAPANというラベルが増えている。
このコレクションを通して、トムは本当に日本の文化だけではなく、質にこだわる職人魂も尊敬しているんだなと改めて思った。
(Picture by Dan and Corina Lecca)