エディターの食いしん坊バンザイ 第2回「世界一おいしいバインミー」
食道楽な「ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)」のエディターが、とっておきのグルメ情報をお届けする新連載「エディターの食いしん坊バンザイ」。おすすめのレストランから絶品スイーツまで、おいしい話をたんまりと綴ります。
ありゃりゃ、やってない!
そうだ、ここは東南アジアだった……と心の声が溢れると、隣の店のおばちゃんが「ここのはおいしいから絶対食べたほうがいい。でも何時に開くかは誰にもわからないよ」と助言(?)してくれました。閉店したわけではないことがわかり安堵したところで、名残惜しむ暇もなく次の標的に移動です。タクシーを降りてしまったことを悔やみながら、汗だくで歩くこと15分強……
辿り着いたのはここ「Bánh Mì̀ Bà Lan」。店は女性たちが手際よく流れ作業で回していて、いかにもローカルの名店たる屋台構え。到着した時点で数人並んでいたのですが、あっという間に自分の番がやってきました。日本円にしてひとつ100円未満と、お、お安い!
じゃん! スナック的に食べられる、レバーペーストと唐辛子を塗っただけのサンドウィッチ。パンはオーダーすると温めてくれ、待ちきれず道端でかぶりついてしまったため背景がカオスです。ほんのり温かなバゲットにレバーペーストがバターさながらに溶け出すかのようで、シンプルながら絶品。
肝心のバインミーは旺盛な食欲に抗えず、写真を撮る前に食べてしまったのですが(気になる方はこちらを見て)、噂通りのおいしみ。かつてフランスが統治していただけあってバゲットやハムのクオリティが確かなのと、パクチーや生野菜がフレッシュというか元気いっぱいな感じです。ちなみにこの店の“なます”的な野菜は酸っぱくなかったです。大根にカラスミ挟んだだけでおいしいですよね、そういうシンプルな滋味、最強!!
バインミーは中部(ダナン、ホイアン)発祥なので、ダナンで最も美味しい(私調べ)=(イコール)世界一おいしい! ということになりますね、ざっくりと言うと。
ちなみに、ダナンから車で30〜40分と、気軽に足を伸ばせる世界遺産・ホイアン旧市街は車やバイクが入れないので小さな子連れにも安心でした。今回ホイアンではバインミーにありつけなかったので、次回はホイアンの名店も訪ねてみたいと思います。