緊急座談会! 2017年アートフェスの挑戦
逢坂恵理子×大友良英×スプツニ子!
日本全国、地域発のアートイベントが花盛り。「音楽フェスもいいけどアートもね!」的な楽しみはもう常識。でも「アートを“客寄せパンダ”にするな!」という議論も加熱中。この夏、日本のアートフェスはどうなる? 百花繚乱のアート祭り。いざ予習と参りましょう。
1. アイ・ウェイウェイ(艾未未)
中国・北京出身のアーティスト。表現の自由や社会問題に真っ向から向き合う作品は、そのメッセージ性と同様にヴィジュアル面でも強いインパクトを放ち、世界的注目を集める。
2. 大友良英と3.11後の“祭り”
新しい祭り『フェスティバルFUKUSHIMA!』などに取り組んできた大友。「祭りは過疎や原発問題には何の効果もない」とした上で「今をどう生きるかの決断につながる場になり得る」と語る。
3. 『混浴温泉世界(』大分県別府市)
2009年『別府現代芸術フェスティバル』として初開催、温泉街にアートが出現し人々の交流も生んだ。15年の最終回(大友が参加)後も1作家を招く『in BEPPU』が続く。今年は西野達(10月〜)。
4. スプツニ子!と『瀬戸内国際芸術祭』
2016年、豊島の改修民家でアートと科学のコラボが新たな神話を生み出す『豊島八百万(てしまやおよろず)ラボ』を設立。遺伝子組み換え蚕が紡ぐ“運命の赤い糸”をモチーフに作品を発表した。
Photos : Shuichi Yamakawa
Text : Shinichi Uchida
Edit : Keita Fukasawa