幸せを学ぼう! 科学編ハッピーになるためのキーワードを解説 | Numero TOKYO - Part 3
Culture / Post

幸せを学ぼう! 科学編
ハッピーになるためのキーワードを解説

幸せの形が多様化するなか、どうやったら最大限ハッピーを享受できるのか? 科学、経済、言語、女性学…各分野の豪華講師陣がハッピーになるためのキーワードを伝授。(「ヌメロ・トウキョウ」2017年3月号掲載)

Section 3
学びの時間はものすごく増える

日本では今まで学ぶ期間はだいたい20年でしたが、これからは約50年になるでしょう。まずは何か1つ始めてみて、そこである程度経験を積んだ先は、違うスキルや分野に挑戦の幅を広げることが大切になります(図参照)。

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今自分がいる位置をAとして、スキルをアップする(B)、分野を広げる(C)、その2つを組み合わせることでDに達することができる。

好きなことを1つだけじゃなく、どんどん広げていくほうがいい。そういう時代です。ただし、最初に始めた分野である程度成果を出してから、次の道に進んで行った方がいいでしょう。これをやりきらずに移ってしまうと、逃げたような感覚になるからです。ただし、成果が出るかどうかは「運やご縁」という要素も大きい。だから、たとえ成果が出なくても、あまり固執しすぎる必要はありません。転職など含めてB、C、Dと一通り経験してみると、実は、いろいろなところに移ったつもりでも、よく見ると狭い範囲で動いただけということに気づくかもしれません。またそこからどんどん広げていけば、自分の器というものがさらに大きくなるはずです。50歳までにどれだけ自分を広げられるかが、本当の意味で人生のクオリティを決めるのです。

誰が自分の存在を認めてくれるか?
という問い

Illustration:Walnut
Interview & Edit:Sayumi Gunji
Text & Edit:Etsuko Soeda

Profile

石川善樹(Yoshiki Ishikawa) 1981年生まれ。東京大学医学部健康科学・看護学科卒業後、ハーバード大学公衆衛生大学院修了後、自治医科大学にて博士号(医学)取得。「人がより良く生きるとは何か」をテーマとして、企業や大学と学際的研究に従事。予防医学、行動科学、機械創造学などを専門分野とし、雑誌、テレビ、講演などにも多数出演する。(Photo:Ayako Masunaga)

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