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Culture Post

幸せを学ぼう! 科学編
ハッピーになるためのキーワードを解説

幸せの形が多様化するなか、どうやったら最大限ハッピーを享受できるのか? 科学、経済、言語、女性学…各分野の豪華講師陣がハッピーになるためのキーワードを伝授。(「ヌメロ・トウキョウ」2017年3月号掲載)

Section 2
ネガティブを減らすことから、
ポジティブを増やすことへ

現代日本社会では、戦争で身に危険が迫ることもなく、飢え死にするというケースもきわめて稀です。こういう時代においては、自己表現や自分のアイデンティティを確立できるかどうかが幸せを感じるポイントとなります。ある研究では、幸せのポイントとして、「経済的・物理的な安定を重視する国」と「自己表現を大事にする国」とに分かれていました。時代背景や国の情勢が違えば、幸せの方程式も違ってくるのです。例えば1910~20年代の「シャネル(Chanel)」による改革は、女性の生き方を大きく変えました。それはコルセットなど体を締め付けるネガティブを追放することから始まりました。

Coco Chanel, UNDATED : Portrait of the young designer, Coco Chanel, 1900-1971 ca.
Coco Chanel, UNDATED : Portrait of the young designer, Coco Chanel, 1900-1971 ca.

1920年代、動きを妨げる不自由なドレスから、直線的なシルエットで体を締め付けない服を提案したココ・シャネル。ネガティブを取り除くことが幸せにつながっていた時代だ。TopFoto/AFLO

現代社会でも、生きるためのお金や、身の安全、住む家があるかなどを重視している国は、ネガティブを減らしていくことが幸せに直結しています。しかし、先進国においてはネガティブを減らしていく生き方というより、自己表現などのポジティブをどんどん増やしていかないと、幸せと結びつかない時代なのです。これはまさにホリック(=中毒)といっていもいいかもしれません。

学びの時間はものすごく増える

Profile

石川善樹(Yoshiki Ishikawa) 1981年生まれ。東京大学医学部健康科学・看護学科卒業後、ハーバード大学公衆衛生大学院修了後、自治医科大学にて博士号(医学)取得。「人がより良く生きるとは何か」をテーマとして、企業や大学と学際的研究に従事。予防医学、行動科学、機械創造学などを専門分野とし、雑誌、テレビ、講演などにも多数出演する。(Photo:Ayako Masunaga)

Illustration:Walnut
Interview & Edit:Sayumi Gunji
Text & Edit:Etsuko Soeda

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