──早瀬刑事との出会いをきっかけに、為頼の人生も大きく変わります。西島さんにとって、そうした大事な出会いといえば、どなたになりますか?
「たくさんいらっしゃいますが…やはり、北野武監督との出会いは大きかったですね。2002年に『Dolls』という作品で主役に抜擢していただいて。それを機に今のようにコンスタントにお仕事をいただくようになったと思いますから。また『2/デュオ』(97年)の諏訪敦彦監督、そして『ニンゲン合格』(99年)の黒沢清監督にも感謝しています。感覚的な話なんですけど、現場に入って“あ、違う!”と思いましたし、僕の中で俳優として何かが変わるきっかけになりました」