──お話ししていると、米倉さんが今、第一線で活躍なさっているのは、まず努力ありきなんだと感じます。
「努力するのはあたり前のことです。ただ、自分の希望を口にすることも大事だなと『CHICAGO』のブロードウェイ公演の時に強く感じました。私がブロードウェイで公演できたのは、ヴェルマ役として有名な女優のアムラ=フェイ・ライトの存在が大きいんです。2010年、彼女が来日して私と一緒に日本版『CHICAGO』をやらなかったら、ブロードウェイは見えてこなかった。日本語でヴェルマを演じることにトライした彼女の勇気が、ありえないって皆に鼻で笑われようと、ブロードウェイでやりたいという気持ちを奮い立たせてくれました」