育乳はじめました | Chikako Yonehara
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育乳はじめました

わたし…ついに手を出してしまいました。

育乳ブラに。

 

訪れたのはブラデリスNY表参道店。

公式サイトより)

不審者のようにキョロキョロしながら「フィッティングしてみたいんですけど…」と告げると

「混みあっているので、電話でお呼びします!」とのこと。

 

なかなかに電話来なかったから、この間カレー食ってやりました。

女子力アップイベントの狭間にまさかのカレー。

思いのほかこってりとんこつスープのような男勝りな濃厚カレーをぐいっと浴びるように食べてたら電話が来たので「20分後に行きます」といったら

快く「お待ちしております」と可憐なお声で華麗に返答。

す…すいませんわたしカレー食ってました。

 

再びお店につくと、フィッティングルームに通されます。

「何かお悩みはありますか?」

カルテを書きながら質問をするお姉さん…。

そうです、もはやここは単なる下着屋ではないのです。

育乳ニスト養成所なのです。

まず発覚したこと。

お姉さんの手にかかれば、普段つかっているブラジャーも

今まで得たことのないフィット感を持ったものとして生まれ変わります。

普段よりはるかにフィットしてキャッチしてグッドです!!!

うさこは思った。

「これこの技術があれば、別に高い下着買う必要ないんじゃね?」

それが初心者に陥りがちなうっかり勘違いと分かるのは

まだ先のことである。

 

カウンセリングをして、

お姉さんの神器メジャーを取り出し採寸したのち

お姉さんは姿を消しました。

そしてカルテを元に選んだいくつかの育乳ブラを手に帰ってきます。

そうそれはまるで溺れてる人に救助隊が差し伸べてくれる浮き輪のように凄まじい救世主感。

これから怒涛の試着会が始まります。

 

ブラデリスのブラジャーは3STEP。

STEP1でいろんなところから散らばったお肉に集合をかけて本来の位置に戻して下乳くっきりバージスラインを作り、

STEP2でバストを中央に寄せ上げ容量を確立。

STEPで持ち上げて、高さと形を作り

気が付けばグラマラスなボディが完成しているという魅惑のシステム。

そんな計算されつくしたブラジャーでそこらじゅうの肉と夢をかき集め詰め込んで

「う~んワンサイズ上でもいいかもしれませんね!!」とお姉さん。

「わ!ワンサイズ上!?スゴイ!ウレシイ!」と思うと思ったか?

違うぞ。

わたしが感じていたのは

「これ、わたしがやらなきゃいけないんだよね…?」という恐怖です。

もちろんそうです。

お姉さんは持って帰れない。

いざちょうどよいサイズのものが見つかると

「じゃ、ちょっと自分でつけてみましょうか!」と訓練の時間が始まった…。

そうだ。

我々は育乳ニスト…。

まずこの難関を突破しないことには

乳なんて育たない…。

お姉さんは外へ出てってしまった。

ここはわたしと育乳ブラの…戦場だ!!!!

 

なんとか習得して師匠からもOKをもらいようやく育乳ニストの入口に立ったわたしは

もっとフィットするようにブラを手直ししてもらい、

最強の武器をを手にして外の世界へ旅立ったのだ…。

これから先どんな旅路になるかは…わたし次第…

最強の武器を持ったとてわたしに力がなければ意味がないのだ…!

「ちゃんと自分が正しく戦えてるか確認するために大体月1で通ってください!」

やはり売るだけでは終わらない。

わたしたちはブラジャーを買いに来ているのではないのだ。

乳を育てに来てるのだ!!!!

「毎回買わされるんですか…?」と財政レベルまで低いわたしが子羊のように震えながら聞いてみたところ

「違います違います!チェックなので、そういうことではないですよ!」とお姉さんは微笑みました。

はは~。

 

サイズアップブラっていったら「ムリヤリ乳集める」的イメージがあったけど、

どちらかといえば本来乳であるべきなのによそに流れてしまったお肉たちに集合をかけるという感じで、

無理をするんじゃなくて、正しくない状態のものを正す!っていう感じだったんだよね。

言ってみたらなかなか教室に来てくれない不良生徒を学校に連れ戻す先生的なね。

 

やってやろう。

グレートティーチャーうさこの始まりです。

 

 

【乳、育て始めました】いつかにつづく

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chikako yonehara

ライター兼謎のうさぎ職人。ゆるめの毒舌でいろんなものをふわっと斬り込む!旅をしたりちょっと女子力を上げたりしてます。

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