ボーダフォン・ソル駅から地下鉄で一駅。歩いたら15分ほどのところにある、
泊まっていたホテル”Hostal Gran Duque”はインターフォンを鳴らして入口の扉を開けてもらうシステム。
最初わからなくてオロオロしてたら、犬を連れた近所のおじさんが開けてくれました。
スペインは困ったとき、たいてい誰かが助けてくれます。ありがてえ。
ようやく入れたものの、ある事実に気付いてしまう。
なんてことだ。エスカレーターがない。
スーツケースをかついでわっせわっせと4階まで…。
一生懸命のぼっていった先には、スペイン語しか使えないお兄ちゃんのあったかい笑顔。
英語はもう一切話しません。一生懸命スペイン語で伝えようとしてくれます。
「パスポルテ、パスポルテ」
悩んだ挙句それが“パスポート”のことだと分かり、
パスポートを差し出すとニコッ。
彼の笑顔は、彼とわたしが共通の言語を持たないことなど
何の障害にも感じさせませんでした。
無事にチェックインして廊下を渡り、お部屋へ。
部屋はきれいで快適!
バルコニーからは通りが見える。
5000円を切る格安のこのホテルのシャワーは狭いしもちろんバスタブもない。
使えるはずのwifiは、部屋の中まで通ってないから廊下で必死に使ってた。
でも、インターフォンを鳴らして「オラ!」といえば扉を開けてもらえて、
お兄ちゃんが「おかえり」って言ってくれる。
朝になれば「いってらっしゃい」って送り出してくれる。
笑い返すと照れるあの顔を見れば、
不便さなんか忘れちゃう…♡
いい思い出でいっぱいの、
そんなやさしいホテルに帰るマドリードの日々。
つづく