トマティーナとは!バレンシアはブニョールという地方のトマトぶっかけ祭りです!
1940年らへんに始まったというこのトマト祭り、
喧嘩でトマトを投げ合ったとか、政治に不満を持った市民が議員に向かって投げたとか、
起源は諸説あるんですがよくわかっていません。
よくわからないまま今でも続いていて、このために世界中から人が集まってくるという”トマティーナ”に
マドリードからAVEという高速列車で2時間かけて行ったのですが
ついたら終わってた。
バレンシア駅のそばにあるバルの朝ごはんがおいしすぎて
満喫して出遅れたら終わってた。
衝撃です。
向かいから歩いてくる、トマトまみれの人々…
そして彼らはトマトまみれではいられないので、次々に
小雨の降る15度くらいの気温の稀に見る悪天候のなかで、冷たい水のシャワーを浴びる。
…どこの魔都ですか。
みんな唇真っ青で、顔色も悪い。
水の滴るTシャツをしぼって、濡れた体を冷たい風に晒しながら、
体中から消えないトマトの匂いを漂わせ、
それでも彼らはきっと「たのしかった」と笑うんだろう…
すげえなぁ~。
他人事であまりのタフさに感心しきるわたし…
そうですわたしはたとえ間に合っても参加する気のなかったオンナです!
こわいものはこわい。
駅に向かったり駅のあたりではしゃいだりする観光客をよそに
ブニョールの街は後片付けをはじめます。
ここからガンバレ!ブニョール片付けレポになります。
何もかもがトマトまみれになるこのトマティーナ、
町人は片付けしやすいように
上の写真のように町中の建物に水色のシートをかけます。
シートをかけないと、こんな殺人現場のようになってしまいます。
血痕か!!!
今年は雨が降っていたのでトマト感も控えめでしたが
それでもこびりついたトマトはなかなかに取りづらい。
町のひとたちは一生懸命ホースやほうきでお掃除しますが、
活躍するのが真っ赤なお掃除車です!
ってもはやホースがトマトまみれやないか!
このお掃除の大変さを見ていると、
「トマティーナと火祭り(ブニョールのもうひとつの伝統的なお祭り。こちらも観光客が大挙する)のおかげで
ブニョールに人が来てくれるんはありがたいけど、
いかんせん掃除が大変でなぁ…」という
町人の心の声が聞こえてくるかのようでした。
そんなブニョールはお祭りだけじゃなくて、山から見た景色がキレイ!
こんな素敵な小路を歩いてみたり…
お祭りにはたくさんの外国人が来るからか、すれ違った町の子どもに
「ニーハオ!」と言われました。
「ハポネスだよ!」と返したら
「コンニチワ!」と言ってくれたので「オラ!」とお返事。
グローバルな子どもと戯れる一瞬の安らぎ…。
まぁ横を見たら裸の男たちなんですけど…。
もうなんなんだおまえらは最強か!!!!
平和な田舎町、時々魔都のブニョールを
お届けいたしました。
つづく