スペイン記~マドリード編3~ | Chikako Yonehara
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スペイン記~マドリード編3~

ボーダフォン・ソル駅から地下鉄で一駅。歩いたら15分ほどのところにある、

オペラ駅がわたしの拠点でした。

 

泊まっていたホテル”Hostal Gran Duque”はインターフォンを鳴らして入口の扉を開けてもらうシステム。

最初わからなくてオロオロしてたら、犬を連れた近所のおじさんが開けてくれました。

スペインは困ったとき、たいてい誰かが助けてくれます。ありがてえ。

ようやく入れたものの、ある事実に気付いてしまう。

なんてことだ。エスカレーターがない。

スーツケースをかついでわっせわっせと4階まで…。

 

一生懸命のぼっていった先には、スペイン語しか使えないお兄ちゃんのあったかい笑顔。

英語はもう一切話しません。一生懸命スペイン語で伝えようとしてくれます。

「パスポルテ、パスポルテ」

悩んだ挙句それが“パスポート”のことだと分かり、

パスポートを差し出すとニコッ。

彼の笑顔は、彼とわたしが共通の言語を持たないことなど

何の障害にも感じさせませんでした。

無事にチェックインして廊下を渡り、お部屋へ。

 

部屋はきれいで快適!

バルコニーからは通りが見える。

 

5000円を切る格安のこのホテルのシャワーは狭いしもちろんバスタブもない。

使えるはずのwifiは、部屋の中まで通ってないから廊下で必死に使ってた。

でも、インターフォンを鳴らして「オラ!」といえば扉を開けてもらえて、

お兄ちゃんが「おかえり」って言ってくれる。

朝になれば「いってらっしゃい」って送り出してくれる。

笑い返すと照れるあの顔を見れば、

不便さなんか忘れちゃう…♡

 

いい思い出でいっぱいの、

そんなやさしいホテルに帰るマドリードの日々。

 

 

 

つづく

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chikako yonehara

ライター兼謎のうさぎ職人。ゆるめの毒舌でいろんなものをふわっと斬り込む!旅をしたりちょっと女子力を上げたりしてます。

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