「CFCL」のニットバッグ|私たちのモノ語り #033 | Numero TOKYO
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「CFCL」のニットバッグ|私たちのモノ語り #033

MacBook Pro(13インチ)がケースごとすっぽり入る大きさで、かつ、雨の日も気にせず使えて、ポケット付きで、お手入れが楽で、耐久性があって、価格が手頃で、ワードローブに合う、オンでもオフでも感じのいいバッグが欲しい……。そんな欲張りな願いが成就してしまいました。じゃん!

CFCLのニットバッグ「STRATA TOTE 1」です。「STRATA」は地層の複数形を意味するのですが、言われてみれば確かに、ピンタックとリブを交互に組み合わせたデザインが地層っぽい。CFCLのアイコニックなPOTTERYシリーズ同様に“壺”だったり、“コマ”のようにも見えなくもない、なんとも言えない有機的なシェイプで、見れば見るほど愛着が湧いてきます。

私は、本誌9月号でも特集した秋冬トレンドど真ん中のヴィヴィッドなピンクを選びましたが、マルチカラーなど他のラインナップも素敵です(詳しくはオフィシャルサイトに)。実際、このトートを購入して以来メインバッグとして仕事にプライベートに毎日活用していまして、使い勝手のよさはコットンバッグ級なのに、なぜか持つだけでハッとするほどいつもの無難な(白・黒・ネイビーだらけの)スタイリングが垢抜けて見える気がします(当人比)。

そして気になる容量ですが、A4サイズのノートPCやiPadなどを持ち運ぶことを想定して作られているとのことで、PC持ち運び問題は難なくクリアです。内側にはポケットがついているのでAirPodsなど迷子になりやすい小物はポケットに。そして、リブの部分は横に伸縮するので中身によってシルエットは変化しますが、荷物を入れても縦にはまったく伸びません。ニットなのに〜! と、感動です。

CFCLといえば、先日国内アパレル初のB-Corp認証を取得され、ますます熱い視線を浴びていますが、こちらの素材は再生ポリエステル100%(先シーズンは再生ポリエステル88%だったので、どんどん進化していますね。すごい!)。それでいて¥22,000と手に取りやすい価格、洗濯機でも洗えるといいことずくめ……。心からみなさんにおすすめしたいバッグです。

壁にかかっている姿もオブジェのよう! かわいい……。
壁にかかっている姿もオブジェのよう! かわいい……。

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Profile

井上千穂Chiho Inoue フィーチャー・ディレクター。『Numero TOKYO』創刊時よりエディターとして主に特集を担当。2011年よりウェブマガジン「honeyee.com」「.fatale」の副編集長をつとめ、19年より出戻り現職。作り手の話を聞き、ものづくりの背景を知るとお財布の紐が緩みます。夜な夜な韓国ドラマに、休日は自然の中に逃避しがち。子連れ旅もお手のものな二児の母。

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