Diorが、ロシアはモスクワにあるプーシキン美術館にて
「Inspiration展」を開催するということで、行って参りました。
この展覧会は、Diorが持つ膨大な数のオートクチュールコレクションのアーカイブと、
プーシキン美術館が所蔵する膨大な数の美術品を、ともにカテゴライズして編集する、
という希有なテーマのもとに催されたもので、想像以上にすばらしい仕上がりでした。
まず、
午前中に館長、Toledano社長、キュレターのFlorence Muller、
空間デザイナーのJacqes Rancと記者発表があり、
さらにはイベント前にアルノー会長からのスピーチがあったりと、
規模が大きいので、挨拶も長めです。
さて、実際の展覧会はというと・・・。
まずはこちらが入り口。
階段に飾られたムッシュ・ディオールと
ジョン・ガリアーノのNew Lookの対比から 。
このように、「対比」させることでDior社の長い歴史と現在と、
未来を示唆しているような、インテレクチュアルなコンセプトです。
こちらは「庭園」がテーマ。
クリムトの絵画と、ムッシュ・ディオールと
ジョン・ガリアーノのクチュールが並び、庭園を演出。
ボタニカル。
テーマ「正装」
奥の青い光の一角には、黄金のコレクションが並ぶ。
こちらの見所は、よ~くみると地面いっぱいに並べられた
香水瓶で空間を演出しているところ。
インスタレーションや見せ方にもdiorならではのひと工夫があり、すばらしい!
「マリーアントワネット」。
マリーアントワネットをイメージしたコレクション。
などなど
絵画とファッションを同列で編集しています。
柱の中にドレスが飾られているのは、
空間デザイナーの方のアイデアで、
プーシキン美術館には、もちろんこのような柱は存在していません。
続きは次回です。