1932年、旧東ドイツ・ドレスデンに生まれたゲルハルト・リヒター。西ドイツへの旅行中、抽象表現主義との出会いに始まり、長い年月を重ねて独自のスタイルを確立していった彼は、いまや世界で最も重要な画家のひとりとして高く評価されている。作家自らが『Painting』と名付けた本展では、話題の油彩画新作8点に加え、ガラスにラッカーで描くシリーズ「アラジン」から日本未公開の作品5点のほか、写真の上に絵具を重ねる手法「オーバー・ペインテッド・フォト」による数々の作品を紹介。世界が評価した絵画シリーズ、最新デジタル技術を駆使した「Strip」の最終大作もついに今年発表されるなど、今後の動向についても注目が高まる。ゲルハルト・リヒターが切り開く “いま” そして “これから”、新たなアートシーンの開幕から目が離せない!
ゲルハルト・リヒター「Painting」
会期/2015年11月10日(火)〜 12月19日(土)
会場/ワコウ・ワークス・オブ・アート 東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル3F
開催時間/11:00〜19:00
休廊日/日・月・祝日
TEL/03-6447-1820
WEB/www.wako-art.jp
Abstract Painting (939-6), 2015, oil on canvas
© Gerhard Richter, courtesy of WAKO WORKS OF ART
© Gerhard Richter, courtesy of WAKO WORKS OF ART
Text: Kahlua Tsunoda