髪との関係は新時代へ vol.6 知っておくべき最旬ヘアトピックス5
昨今、ヘアの世界では新しいムーブメントが巻き起こっている。時代の最先端をいくヘアサロンの紹介からヘアドネーションの方法、ヘアケアアイテムまで自分らしいヘアとの付き合い方を探してみよう。vol.6は知っておくべき最旬ヘアトピックス5。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2023年3月号掲載)
01|hair dye
ヘナと藍で美しく染まるオーガニックカラー
肌と環境に優しく、なりたいカラーにしっかり染まる新たなカラー剤をウカが発表。植物由来の白髪染めとして知られるヘナはオレンジっぽい色にしか染まらないとされてきたが、青みをプラスする天然の藍色染料植物のインディゴを組み合わせ、100%自然派由来で髪のハリとコシ、ツヤ感にも効果のあるヘアカラーを作りだした。ウカのヘアサロンにて体験予約を受け付けているほか、セルフ染めができるホームプロダクトも発売。
02|scalp serum
梨花が提唱する、大人の薬用ヘアケア
エイジングによって生じる髪や頭皮の変化を受け入れ、健やかな状態をキープするためのヘアケアブランドがローンチ。海洋由来のクレイや化石サンゴ、独自成分のバラ酵母エキスなど、ファウンダーの梨花が実際に使って厳選した成分をふんだんに配合し、ヘルシーな美髪を目指す。着目すべきは、スカルプセラム。シャンプーとコンディショナーでは補いきれない要素をしっかりカバーし、現代人に必要な保湿や抗酸化作用のサポートをもたらす。
03|shampoo & hair milk
ヘアにも、CBDでウェルネスを
慢性化したストレスの緩和やリラックス効果で知られるCBD。その恩恵をヘアや頭皮にももたらす新たなヘアケアブランドがお目見えした。原料は漢方の本場である中国の雲南省で生産されたもの。中国は違法薬物に厳しい側面を持ちながらも、近年、高品質で安全なCBD原料の輸出に注力している注目の原産国なのだとか。シュガースクラブで頭皮をマッサージするシャンプーと、パサつきやうねりを柔らかく整えるヘアミルクのラインナップ。
04|hair care device
非接触でも頭皮へ届く、超音波の刺激
長らく育毛ケアに取り組んできたアンファーと、メディアアーティストの落合陽一が代表を務めるピクシーダストテクノロジーズがタッグを組み、超音波振動により頭皮を刺激する新デバイスを開発。61個のスピーカーが約4万回/秒の空気振動を発生させ、直接接触せずとも超音波を集束し、効率的なケアを叶えてくれる。超音波機器はすでにクリニックでも導入されており、効果を実感したという声も。セラムの塗布後にも使用可能。
05|scalp serum
針のいらない注射の技術を頭皮セラムに応用
アレルギーなど健康上の理由でワクチンを接種できない人のために行われている、機能成分の浸透技術研究。この知見をスキンケアに応用したブランドから頭皮美容液が登場した。幹細胞をはじめとする有用成分を頭皮の毛穴に届け、皮膚をキュッと引き締めてボリュームアップを目指す。ナノ・オイルコート化したCBDを配合し、体内の受容体へ確実に働きかけるというアプローチも。細胞レベルでヘアの生まれ変わりとストレス軽減を促進する。
Text:Misaki Yamashita Edit:Sayaka Ito, Mariko Kimbara