ついに「東京ビエンナーレ2020/2021」がスタート!
東京都心北東エリアのさまざまな場所で、世界中からジャンルも多様なアーティストやクリエイターの表現が集い、行われる国際芸術祭「東京ビエンナーレ2020/2021」が、ついに開幕! 見応えのある展覧会やプログラムが目白押しだ。
7月10日(土)より、東京都心北東エリアを舞台に2年に1度開幕する、国際芸術祭「東京ビエンナーレ2020/2021」が始まった。世界中から幅広いジャンルのアーティストやクリエイター総勢64組の表現が東京に集結し、まちに深く入り込みながら、地域住民とともにつくりあげていく芸術祭だ。
昨年に開催予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響により延期。その間クラウドファンディングも実施しながら、1年越しの開幕が実現した。
(参考)「東京ビエンナーレ2020/2021」がクラファン中!
本祭は、「アートプロジェクト」「公募アートプロジェクト ソーシャルダイブ」「ソーシャルプロジェクト」など、3つ+αのプロジェクトからなるもの。なかでも注目の参加アーティストやプログラムをいくつか紹介したい。
まずは展覧会の「Praying for Tokyo」だ。本展は内藤礼、宮永愛子、柳井信乃がそれぞれのテーマでインスタレーションを発表するというもの。図書館発祥の地といわれる湯島聖堂(御茶ノ水)や、長応院境内のギャラリー・空蓮房(蔵前)といった歴史ある場所を会場に、今と過去をつなぎ、空間の音や光を存分に感じとれる作品が公開だ。
また、アーツ千代田3331(千代田)では、メンタルヘルス・セラピスト兼ソーシャルワーカーとして活動してきた西原珉による「トナリバー」が開店。アートセラピーやソーシャルワークからアピローチするアートプロジェクトで、何かをしてもしなくても「良いバー(場)」だという。メニューには箱庭インスタレーションから、禅タングルや、「放っておいて下さい」といったユニークなものも。
畠山直哉が、地元であり東日本大震災で被災した陸前高田を写し続けた「陸前高田2011-2020」は、撮影フィルム群をそのまま現像したコンタクトプリントを展示予定(現時点で会場調整中)。有楽町のmicro FOOD & IDEA MARKETでは、O JUNの展示が。3点の絵画で構成される『絵と目』を一面の壁に拡大して集合させる場合と、3点をフレーミングし場所を変えて配置させる場合と、2種に分けての展示が行われる。
また、ソフトバンクと共同で、街中でARアートの観賞ができるアプリ「AR SQUARE」を使った作品群も体験可能。アプリを指定の場所でかざすと、AR三兄弟による「進撃の巨人ARアート」が出現したり、新有楽町のオフィスビルには椿昇によるブッダが現れたりと、東京の日常的な風景を「見慣れぬ景色」に変えていく。東京のまちを周遊しながら、堪能できるプログラムが満載だ。
会期はそれぞれの展覧会やプログラムによって異なるため、最新情報は公式サイトを要チェック!
※掲載情報は7月12日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。
東京ビエンナーレ2020/2021
会期/2021年7月10日(土)~9月5日(日) ※会期は変更になる場合あり
会場/東京都心北東エリア(千代田区、中央区、文京区、台東区の4区にまたがるエリア)
料金/本券 一般2,500円、学生1,900円 個別鑑賞券 一般500円、学生350円
時間/会場によって異なる
TEL/03-5816-3220
URL/tb2020.jp/
Text:Akane Naniwa