名和晃平、初公開の写真作品を展示中 | Numero TOKYO
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名和晃平、初公開の写真作品を展示中

名和晃平「Wandering」1996 年 C-print 8.8x 12.7cm ©Kohei Nawa / Courtesy of Taka Ishii Gallery Photography / Film and SCAI THE BATHHOUSE
名和晃平「Wandering」1996 年 C-print 8.8x 12.7cm ©Kohei Nawa / Courtesy of Taka Ishii Gallery Photography / Film and SCAI THE BATHHOUSE

国内外で知られ、日本の現代アート界を代表する一人の名和晃平。タカ・イシイギャラリーでは初となる個展「Wandering」が、タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム(東京・六本木)にて開催中だ。

(参考記事)名和晃平インタビュー: 明治神宮×最新個展でひも解くアートのヴィジョン

代表作『PixCell』シリーズの原型となる作品が生まれた2000年の直前、京都市立芸術大学在学中だった名和。35㎜フィルムカメラを持って京都の街を歩き、スナップショットを撮影していたという。

これらの写真は、偶然出会った被写体が控えめな距離感で撮影されていたり、時に思いがけない構図で切り取られたりしている。その後名和は、世界の表層への関心をテーマに作品を展開していくが、本作はその“胎動”を感じさせるものとなっている。

名和晃平「Wandering」1996年 C-print 8.8x12.7cm ©Kohei Nawa / Courtesy of Taka Ishii Gallery Photography / Film and SCAI THE BATHHOUSE
名和晃平「Wandering」1996年 C-print 8.8x12.7cm ©Kohei Nawa / Courtesy of Taka Ishii Gallery Photography / Film and SCAI THE BATHHOUSE

個展「Wandering」では、数年にわたって撮り貯めた数多くの写真の中から、約25点が展示中。20年以上が経ち、日の目を見ることになった本作に、名和はこのような言葉を寄せている。

「この頃の自分には、人々や街や時代の空気を傍観するような態度があった。しかし時折、衝動的に惹かれたものが写真のなかに見え隠れしている」

本作が公開となるのは、今回が初めて。名和晃平の初期作品ともいえる、貴重な写真作品をお見逃しなく。

名和晃平 「Wandering」 展示風景 タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム 2021年6 月5日-7月3日 Photo: Kenji Takahashi / Courtesy of Taka Ishii Gallery Photography / Film
名和晃平 「Wandering」 展示風景 タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム 2021年6 月5日-7月3日 Photo: Kenji Takahashi / Courtesy of Taka Ishii Gallery Photography / Film

※掲載情報は6月15日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

名和晃平「Wandering」
会期/2021年6月5日(土)〜7月3日(土)
会場/タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム
住所/東京都港区六本木5-17-1 AXISビル 2F
時間/12:00〜18:00
休廊/日・月曜、祝祭日
TEL/03-5575-5004
URL/www.takaishiigallery.com/jp/

Text:Akane Naniwa

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