usagi bon ごはん vol.84 月見豆腐 | Numero TOKYO
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usagi bon ごはん vol.84 月見豆腐

アーティスト河原シンスケがプロデュースする「usagi」監修の、レストラン「Univers S.」シェフ今平慎太郎の料理をわが家に。旬の食材や一皿にまつわるエッセイとともに送る、五感で楽しむビューティフードの秘伝レシピ連載。第84回は、月見豆腐。

月見豆腐

シンプルな古典料理ですが、豆腐は美味しいものを選ぶとごちそうになります。お好きなものをトッピングしてアレンジを楽しんでください。

【材料】 2人分

豆腐 1丁
卵黄 2個
精進出汁 300ml ※作り方はこちら
日本酒 50ml
醤油 30ml
片栗粉 9g
精製していない塩 少々
薬味(行者にんにく、きざみ生姜、わさび、もみのりなど)

【作り方】
1. 豆腐は半分に切り、お湯に塩(分量別)を入れ、中火でコトコトと10分煮る。
2. 1の豆腐が熱いうちに真ん中をスプーンでくり抜き卵黄を入れる。
3. 精進出汁に日本酒、醤油、片栗粉を入れて沸かし塩で味を整える。
4. 2の上に熱々の3の餡をかける。
5. 山菜やわさびなどをお好みで薬味にする。

優しいけどパワフル

幾つになってもアスリートのようでいたいと思っている。アートなんて曖昧な仕事をして生きていると、出来ても出来なくても結果や進歩が如実にわかるスポーツは肉体にだけにでなく、精神的バランスを保っていくのにも重要な要素となっている。そして食べ物は本当に大切だと毎日の生活で実感している。

栄養素は勿論バランスよく全て取る事が大切だけど、スポーツをしているととにかくタンパク質。植物性と動物性の両方から取る様に心掛けている。おやつを食べる代わりに毎日食べるのは茹で卵。作っておけばいつでも食べられるし持ち運びも可能。昔電車に乗る時に駅のKIOSKでネットに入って売っていて何となく不思議と思っていたけど、中々理にかなっていて、腹持ちもいい。

そして植物性タンパク質の豆腐も大好物。パリでもオーガニックスーパーで購入出来るので毎日食べている。絹も最近売ってるけど、固めの木綿豆腐がお気に入り。ナチュラル味の他、ハーブ入り、カレー味なんてバリエーションも出ていて自由で面白いし味も中々イケる。月見豆腐はそんな植物と動物タンパク質の両方が入っている一品で最高だ。そして卵黄には、免疫力を高めるビタミンDも豊富なのだ。

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Art Work & Text:Shinsuke Kawahara Photo & Food Direction:Shintaro Imahira Edit:Chiho Inoue

Profile

河原シンスケShinsuke Kawahara 80年代初頭よりパリを拠点に活動するアーティスト/クリエイティブディレクター。エルメス、ルイ・ヴィトンやバカラをはじめ、数々のブランドや雑誌とのコラボレーションでも知られている。(Photo: Keiichi Nitta)
今平慎太郎Shintaro Imahira 1974年、北海道出身。旭川、札幌のホテルで修行を積み、2014年札幌国際芸術祭のガラディナーで河原シンスケと初コラボレーション。17年の「usagi tokyo」立ち上げのため、上京しシェフに就任。19年2月札幌にレストラン「Univers S.(ユニヴェール エス)」をオープン。 Instagram/@univers.s.2019(Photo: Ayako Masunaga)

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