2020年、あの人の偏愛ベスト・ミュージック vol.4 オカモトレイジ
サブスクリプションサービスが勢いを増し、ますます音楽のトレンドが細分化された2020年。パーソナライズされたプレイリストは心地よく楽しいけれど、そろそろ飽きてきたのでは? そこで、音楽をこよなく愛するヌメロ注目のアーティストに、2020年の超・偏愛ベスト・ミュージックを大調査! 新たなお気に入りの一枚を見つけて。
第4回目はロックバンドOKAMOTO’Sのドラマーのほか、幅広い音楽の知識を活かしDJとしても活動するオカモトレイジに聞いた。
本物の天才現る! 藤井風のファーストアルバム
『HELP EVER HURT NEVER』藤井風
2019年11月にファーストシングル「何なんw」をリリースするや一躍注目を集め、2020年ファーストアルバム『HELP EVER HURT NEVER』でスターダムにのし上がった藤井風。「友達が仕事で携わってて、それきっかけでちゃんと聞いてみたらバチハマりしました。いやーもう、本物の天才でしょ。って感じです。言う事なし」とオカモトレイジ。
「特にお気に入りの曲は10曲目の『さよならべいべ』と8曲目の『死ぬのがいいわ』。友達の恋バナを聞いてる時にこのアルバムを流してたんですけど、曲タイトルが全部会話に綺麗に入ってきて驚きました。綺麗に最後の曲は『帰ろう』で締めてくれて、解散が長引かずに済みました」
オカモトレイジが“人生を変えられた”一枚
『狂(KLUE)』GEZAN
GEZAN(ゲザン)は2009年、大阪で結成されたオルナティブロックバンド。アヴァンギャルドでノイジーなサウンド、ボーカルのマヒトゥ・ザ・ピーポーの独特の声と哲学的な歌詞でファンの熱烈な支持を集める。FUJI ROCK FESTIVAL ’19のWHITE STAGEやアメリカのSXSWに出演するなど大型フェスへの出演も。
『狂(KLUE)』は2020年1月にリリースされた5枚目のアルバム。永遠にダンスのステップを踏みつづける人間をテーマに、全曲BPM100縛りで構成。アルバムのみならず、ライブパフォーマンスも含め夢中になったというオカモトレイジ。「ここまでライブハウスとスタジオがシームレスにうまく表現出来てるアルバムはなかなか無いです。いまだにライブ中毎回泣きます。仲良くなっても泣いちゃうのは岡村ちゃんとGEZANくらいです」
「GEZANとは友人の紹介で出会ったんですが、確実に人生変えられました。アルバムが発売される前からライブで聞いていたのでずっと発売が楽しみでした。散歩中に聞きたいです」
最旬K-POPグループの名デビュー曲
「SO BAD」STAYC
K-POP好きとして知られているオカモトレイジ。いまお気に入りのグループは、2020年11月にデビューしたばかりのSTAYC(ステイシー)。
STAYCは6人組のガールズグループ。グループ名は「Star To A Young Culture」の略で、「若者文化をリードするスターになる」という意味が込められている。TWICE(トゥワイス)の「TT」をはじめ、人気アイドルグループに楽曲を提供している作曲家ユニット、ブラックアイド・ピルスンが初めていちからプロデュースを手がけることで話題に。
「K−POPを追っていたら知りました」とオカモトレイジ。「メンバーも可愛いし、単純に名曲過ぎるっす。常に聞きたいです。マジで(笑)」
Edit & Text: Mariko Kimbara