浅間山麓にて注目の写真フェスティバルが初開幕
長野県東部に位置する御代田(みよた)町にて、写真の祭典「浅間国際フォトフェスティバル」が新しくスタート。9月30日(日)まで開催中。
長野県・浅間山の麓に広がる高原のまち・御代田町。標高700〜2500メートルに位置するこの場所は、豊かな自然の中で、美しい季節の移ろいを楽しむことができる。御代田町に新設される写真美術館のオープンを将来に見据えて、8月11日(土・祝)よりアートフェスティバルが開催されている。優れた写真家たちの作品を中心に、自然や環境、食、建築、音楽、映画、舞踏などさまざまな文化を融合させ、発信する場を提供する。
約5300坪もの敷地を誇る、旧メルシャン軽井沢美術館エリア
初開催となる2018年のテーマは、「Return to Camera(写真に帰れ)」。「カメラ」と「写真」を主役にしたこのフェスティバルは、広大な敷地を誇る旧メルシャン軽井沢美術館跡地をメイン会場に、屋内外30カ所以上で作品が展示。見上げるほど巨大な作品から、AR/VRを使った最新技術による作品まで、今までにないアートフォトが楽しめそう。
浅間山 撮影:小山一成
参加アーティストの、うつゆみこ、ホンマタカシ、鈴木理策、水谷吉法、ダミアン・プーラン、などによる写真作品が展示されるほか、フランスの巨匠アニエス・ヴァルダと、気鋭のアーティストJRによる共作ドキュメンタリーも上映。また、小誌「ヌメロ・トウキョウ(Numèro TOKYO)」2018年10月号(8/28発売)にて、作品とともにインタビューが掲載されるイタリア人フォトグラファー、マッシモ・ヴィターリによる写真作品も見逃せない。
「太陽の光でオリジナルTシャツを作ろう!」ワークショップイメージ
「写真、インスタレーション、映像から紡がれる視覚体験」川内倫子
さらに、期間中、8月18日(土)には展示作家のうつゆみこによる写真を使ったコラージュのワークショップ、8月25日(土)には太陽の光でオリジナルTシャツを作るワークショップが行われたり、8月26日(日)には川内倫子、9月8日(土)には鈴木理策によるトークイベントなど、他にも写真をテーマにしたさまざまなコンテンツが用意されている。
今年の夏は、大自然に囲まれてフォトアートを楽しんでみてはいかが。
浅間国際フォトフェスティバル
会期/2018年8月11日(土・祝)〜9月30日(日)
会場/旧メルシャン軽井沢美術館周辺エリア
住所/長野県北佐久郡御代田町馬瀬口1794-1
入場料/無料
時間/11:00~20:00
休日/会期中無休
URL/asamaphotofes.jp/
Text : Manami Abe