永遠の都ローマの最新旅ガイド。セレブが集うイタリアの社交界もパパラッチ | Numero TOKYO
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永遠の都ローマの最新旅ガイド。セレブが集うイタリアの社交界もパパラッチ

歴史的遺産や芸術、食、文化と多彩な魅力で、世界中の人々を惹きつけてやまない、永遠の都ローマ。伝統とモダンが鮮やかに交差するこの街で今、体験すべき最先端のデスティネーションを詰め込んだ旅ガイドをご紹介。さらに、現代版『甘い生活』とも言える、華やかなイタリア社交界の様子もお届け。

エコヴィンテージカーに乗って『ローマの休日』気分で名所観光

コロナ禍以降のローマといえばオーバーツーリズムが取り沙汰されており、観光名所を巡るだけでかなりの時間と労力がかかってしまう。そこでおすすめなのが、快適かつ効率よくローマの観光名所を巡る「Fiat 500ツアー」だ。映画のワンシーンから飛び出してきたようなエコフレンドリーなヴィンテージカーに乗り込み、ローカルの専門ガイドに市内の歴史や隠れた名所を案内してもらえる。

トレビの泉やパンテオン、スペイン広場といった、誰もが知るランドマークも、ルーフを全開にしたオープントップカー越しに見上げると、全く違ったスケール感で迫ってくる。

また小回りの利くコンパクトな車体だからこそ、観光客で賑わうメインストリートを避け、地元の人しか知らないような細い路地裏も渋滞知らずでスイスイと快適に走行できるのもうれしい。

息をのむほど美しいコロッセオを外側から眺めたあとは、ボルゲーゼ公園の深い緑に包まれた小道へ。

ガイドはローマっ子なので、アヴェンティノの丘やオレンジ庭園など、地元の人しか知らないような穴場スポットを案内してくれるのもこのツアーの魅力。初めてローマを訪れる人も、ローマに何度も訪れたことがある人にも新たな発見があるはずだ。

歩くよりも軽快で、大きな観光バスよりも自由で開放感抜群。1950年代のデザインアイコンと最先端のクリーンエネルギーが融合した新感覚のドライブは、どこかノスタルジックで、それでいて新しい、現代版“ローマの休日”を叶えてくれる。

Fiat 500ツアー
URL/www.rome500exp.com/

イタリア人おすすめの最新ピッツァ&ティラミス店へ

イタリアを旅する醍醐味といえば、やはり本場の料理を味わうこと。頼るべきは現地イタリア人ということで、今回は宿泊したホテル「NH Collection Palazzo Cinquecento」のスタッフが推薦してくれたトレンドスポットを訪れた。

今、ローマの美食家たちの間で熱い視線を浴びているのが「Vico Pizza & Wine」。店へ一歩足を踏み入れると、従来のカジュアルで賑やかなピッツェリアというイメージを覆す、ファインダイニングのようなラグジュアリーなインテリアが広がっている。シックな色調で統一されたモダンな家具、上質な大理石のアクセント、壁面に美しくディスプレイされたワインボトルの数々がなんともドラマチックだ。

メニューを監修しているのは、現代ピッツァの基準を再定義したとされるナポリ出身のエンツォ・コッチア(Enzo Coccia)氏だ。1994年にナポリに自身の店「La Notizia 53」をオープンし、伝統的なナポリピッツァの規約を尊重する店として名を馳せ、2010年には新しい味覚の組み合わせやワイン・クラフトビールとのペアリングといった「革新」をテーマにした2号店「La Notizia 94」をオープン。国際的なアワード「The Best Chef」のピザ部門において2023年は14位に選出されるなど、世界クラスのマエストロとして君臨している。

そんな彼のエッセンスが凝縮されたVicoのピッツァは、外側が驚くほど軽くサクッとしていながら、中はモチモチとした絶妙な食感。最高級の季節食材がトッピングされ、選び抜かれたワインと共に味わう一枚は、カジュアルなファストフードとは一線を画す。

Vico Pizza & Wine
住所/Piazza Rondanini, 47 – Rome
TEL/+39 06 87809501
URL/www.vicopizzaandwine.com/

日本人として外せないイタリアンスイーツといえば、やはりティラミス。地元の人々が「ここが一番」と太鼓判を押すのが、ブランカッチョ劇場とサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂からすぐの場所に位置するレストラン&カフェ「Branca」だ。

濃厚でクリーミーなマスカルポーネと、ほろ苦いエスプレッソがたっぷり染み込んだビスキュイのレイヤーが、口の中で美しく調和する。伝統を大切にしながらも、軽やかで洗練されていて、エスプレッソにも寄り添う。イタリアに来たらぜひ味わいたいドルチェだ。

Branca
住所/Via Merulana, 36, 00185 Roma RM
TEL/+390689528967
URL/www.wearebranca.com/

紀元前6世紀の歴史遺産を望む、アール・ヌーヴォーとモダンが溶け合うホテルに滞在

旅の拠点にはローマの中心地・テルミニ駅の目の前、五百人広場に面して佇む5つ星ホテル「NH Collection Palazzo Cinquecento」をおすすめしたい。20世紀初頭に建てられ、かつてイタリアの鉄道・郵便サービスの拠点として使われていた歴史的建造物を改装したホテルだ。館内にリバティスタイルの装飾や、幾何学模様が施された美しいらせん階段が配され、古き良き時代の建築美を今に伝えている。

特筆すべきは、ホテルの宿泊者だけがアクセスできる広大なプライベート庭園。青々と手入れの行き届いた芝生の中に、なんと紀元前6世紀に古代ローマの防御壁として造られた歴史遺産「セルウィウスの城壁」が堂々と残されている。何千年も前の本物の遺跡が、現代の洗練されたラグジュアリー空間と見事に共存している光景は、まさにローマならではの贅沢だろう。

客室は、グレーとローズを基調としたシックで落ち着いたデザイン。イタリアらしい機能美とエレガンスが融合している。

1階に位置するレストラン「Grand Tour」では、ローマの伝統料理をコンテンポラリーに再解釈した、驚きに満ちたガストロノミーを堪能できる。

例えば前菜には、じっくりと低温調理され旨味が凝縮したロブスターに、爽やかなガスパチョとオリーブパウダーを纏わせた一皿。続くプリモは、みずみずしいアスパラガスの先端、プリッとしたホタテ、濃厚なカラスミが絶妙なハーモニーを奏でるリゾットだ。

朝食では、クリームたっぷりのマリトッツォやクロワッサン、そしてスパークリングワインまでならび、朝から甘いものを嗜むイタリアらしい。もちろんサラダやスープ、温かいイタリア料理、ウエスタン料理やチャーハンなどのアジア料理まで種類が豊富で、連泊しても飽きることがない。

NH Collection Roma Palazzo Cinquecento
住所/Piazza dei Cinquecento, 90, 00185 Roma RM, Italy
TEL/+39 06 492221
URL/www.nh-collection.com/en/hotel/nh-collection-roma-palazzo-cinquecento

現代版『甘い生活』!? セレブが集うイタリア社交界をパパラッチ

ローマといえば、イタリア映画の巨匠であるフェデリコ・フェリーニの名画『甘い生活(原題:La Dolce Vita)』の舞台でもある。ゴシップ記者の主人公が、上流階級が集う会員制クラブや豪華な邸宅で行われるパーティに招かれるのだが、その中で様々な人間模様が描かれている。そんな『甘い生活』が現代に蘇ったかのようなイベントが、2026年4月ローマで行われた。それがイタリア車に特化した世界屈指の祭典「第1回アナンタラ・コンコルソ・ローマ」だ。テーマはずばり「La Dolce Vita」。ローマ最高峰のホテル「アナンタラ・パラッツォ・ナイアディ・ローマ・ホテル」を舞台に行われたイタリア社交界の様子を、映画さながらに記者視点でお届けしたい。

プログラムの幕開けは、ホテルの5階にある人気のルーフトップ「SEEN by Olivier Rooftop Bar & Restaurant」でのカクテルパーティ。自動車が彩る甘美な人生を意味する「La Dolce Vita delle Automobili」を体現するかのように、バイオリンの生演奏とウェルカムシャンパンで出迎えられた。

参加しているのは、世界中から集まったイタリア名車のコレクターや、社交界のセレブリティたち。ドレスコードは「エレガント」ということで、みな個性はありながらもスタイリッシュでスマート、シックなドレス、そしてスーツに身を包んでいる。特に年配の男性のスーツの着こなしといったら、さすがイタリアの一言。ローマの夜景を360度見渡せる絶景のなか、ブラジルとイタリアの感性が融合した独創的なフィンガーフードや寿司セレクションが振る舞われ、ゲストたちの会話をさらに弾ませていた。

翌朝、ホテル前の共和国広場を埋め尽くしたのは、世界中から厳選された70台もの歴史的なイタリア車だ。なかでも2023年に世界最高峰の四輪耐久レース「ル・マン」で優勝し、現代モータースポーツの驚異と称されるハイブリッドハイパーカー「フェラーリ 499P」など、伝説のル・マン制覇車3台が並ぶ姿は、映画のワンシーンのよう。オーナーたちは名車に乗り込み、ローマの街中を巡行するパレード「Giro d’Anantara(ジーロ・ディ・アナンタラ)」へ。おじ様や夫婦、カップルなどのほか、若い女性二人組などもおり、世の中にはさまざまなセレブ、車愛好家がいることを実感した。

Photo by Anantara Concorso Roma 2026
Photo by Anantara Concorso Roma 2026

さらに翌日は、ヴィラ・ボルゲーゼ庭園内にある歴史的建築「カシーナ・ヴァラディエール(Casina Valadier)」と、隣接する円形広場「ピアッツァ・ブカレスト」へ。

こちらでは、最高峰のスペシャリストたちで構成された審査員団による車の審査が行われるなか、ゲストたちは午前中からヴーヴ・クリコで乾杯し、歓談を楽しんでいた。彩り鮮やかなイタリア料理が振舞われたランチで、同じテーブルの人と会話をしてみると、なんと某有名外資ホテルチェーンの会長のお孫さんと、そのフィアンセとのこと。

「ちょうどここへ来る前に、アマルフィでプロポーズしてもらったの」と彼女は話し、映画のワンシーンのような写真と、見たこともないほど大きなダイヤモンドリングを見せてくれた。手元では、超レアなエルメスのバーキンも光っている。映画ほど退廃的ではないし、男女のあれこれはないものの、「現代のイタリアにも『甘い生活』は実在したのか」と感動を覚える数日間だった。

イベントを主催したアナンタラは、先述したNH Collectionを含む世界66か国で640以上のホテル、リゾート、ブランドレジデンスを展開するマイナー・ホテルズのオリジナル・ラグジュアリーブランド。2030年に「アナンタラ 軽井沢 リトリート」として、日本にも上陸予定だ。その土地のアイデンティティや文化、豊かな自然に寄り添い、旅行者に特別な物語を提供するアナンタラ。ローマの歴史的な街並みで見せた、あのエレガントで人を惹きつけてやまない美意識が、日本の美しい四季を湛える軽井沢の地でどのように花開くのか、今から期待で胸が膨らむ。

Anantara Palazzo Naiadi Rome Hotel
住所/Piazza della Repubblica, 48, 00185 Roma RM, Italy
TEL/+39 06 489381
URL/www.anantara.com/en/palazzo-naiadi-rome

取材協力:マイナー・ホテルズ

Photos & Text:Riho Nakamori

Profile

中森りほ Riho Nakamori 東京生まれ、東京在住のフリーランスライター・編集者。食や旅などライフスタイルを中心とした各種メディアで活躍。年間100日ほど仕事やプライベートで国内外を旅している。Instagram: @tokyo.and.elsewhere
 

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