バービーのモヤモヤ相談室 vol.17「リベラル派と保守派。夫婦間の思想が違って大丈夫?」 | Numero TOKYO
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開けチャクラ! バービーのモヤモヤ相談室 vol.17「リベラル派と保守派。夫婦間の思想が違って大丈夫?」

体や性をめぐるあれこれ、人間関係や恋愛、社会についてなど、読者の抱える「モヤモヤ」をバービーが一緒に考えます。正解は見つからないかもしれないけど、チャクラは開放できちゃうかも?!(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2023年1・2月号掲載)

【今月のモヤモヤ】

リベラル派と保守派。夫婦間の思想が違って大丈夫?

結婚1年目。私はリベラルなほうなのですが、夫がかなり保守的な党を支持していることが判明。また、彼はひろゆきさんやDaiGoさん、ホリエモンさんの本やYouTubeを日常的に見ていて、モヤモヤします。彼のほうは私がフェミ系の本を読んでいることに対して、怖いと思っているようです。これ以外は問題ないのですが、思想の根幹がこんなに違って大丈夫なのでしょうか。(はるる・34歳・女性)

【バービーからのメッセージ】

政治思想がぴったり合わなくてもいい。パートナーの考えを聞いてみては?

以前、お付き合いしていた方と別れたときに考えたことがあります。彼とは国籍も違い、言語も違い、育った環境も違いましたが、何が嫌で別れたのか考えると、善悪の基準が違ったことが一番の原因でした。そのとき、今後付き合う人とは善悪の基準がズレてさえいなければ、政治思想がぴったり合わなくてもいいと思うようになりました。はるるさんがパートナーに対して絶対に譲れないことは何でしょうか。

どれだけ考え方や倫理観が近しい人でも政治思想が全く一緒というのはまず、ないと思います。保守政党と革新政党ではズレがありますが、保守の中にもリベラルな考え方の政治家はいますし、逆もそうです。政党の線引きは明確ではありません。また、はるるさんの夫は、ひろゆきさんやDaiGoさん、堀江さんなどの本や YouTubeを見ているということなので、彼はどちらかというとマジョリティに流されやすいタイプなのではないでしょうか。いま世間が話題にしている人をついつい見たり、保守政党に票を投じたりするのは熱狂的に彼らを支持しているというよりも、なんとなく周りの人に合わせているだけのような気もします。まずは、どうして彼らの意見を聞こうとし、そして支持しているのかというところから話してみるのもいいと思います。

異なる思想から気づきが得られることも

ちなみに私もひろゆきさんやDaiGoさん、堀江さんのYouTubeを見ることがあります。Twitterは本アカとは別のアカウントで、自分と真逆の考え方をしている人をあえてフォローしています。なぜそうするのかといえば、自分と似通った考えの人ばかりフォローしていると、その世界だけが真実だと思い込んでしまうからです。正直、見ていて気持ちの良いものばかりではありません。でも、自分の世界を狭めないためにも大事なことだと思っています。彼らの発言は「これはないな」と思うものもあれば、「この発想は自分にはなかった!」という気づきが得られることもあります。はるるさんも、到底理解できないと決めつける前に、彼らの発言を実際に聞いてみてはどうでしょうか? はるるさんの夫も同じで、メディアや周りの人がつくったフェミニズム像に流されて、勝手に“怖さ”や“嫌悪”を抱いている気もします。また、以前の私はフェミニズムに関する本を読んだ後、相手に教えてあげようという態度を無意識に取っていたことがありました。そういう驕りがあると、相手は聞く耳を持ってくれません。そうではなくて、“私たちお互いにジェンダーバランスで苦しんでいることあるよね”と同じ土俵で話すことが大事だと思うんです。対立してしまうともったいない。お互いに相手の状況を想像し、歩み寄ることが大切だと思います。

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Photo:Kisimari at W Styling:Natsuki Taniguchi(Takuty Produce & Create) Hair & Makeup:Naomi Harada Interview & Text:Mariko Uramoto Edit:Mariko Kimbara

Profile

バービーBarbie お笑い芸⼈。北海道出⾝。2007年、相⽅のハジメとお笑いコンビ「フォーリンラブ」を結成。TBS『ひるおび!』のコメンテーターや、TBS ラジオ『バービーとおしんり研究所』のパーソナリティを務めるほか、⽣まれ故郷の町おこしにも尽⼒。YouTube『バービーちゃんねる』では、最新美容や性についてのトピックが話題となり、現在の登録者数は25万⼈を超える。またFRaU WEBにて連載中のエッセイをまとめた著書『本⾳の置き場所』(講談社)を出版。⾃らプロデュースしたピーチ・ジョンとのコラボ下着の発売や、双⽅向コミュニケーション型ECサイト『◯バ(仮)』にてシルエットをキレイに⾒せる太ベルトの発売を開始。22年4月には初のシングル楽曲「Ya jatuh cinta(ヤ ジャットウ チンタ)」を配信限定でリリースするなど、多岐にわたり活動の幅を広げている。

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