パン野ゆりのぶらりパン歩き 世界のパン「パダリア」で異国のパンを味わう! | Numero TOKYO
Life / Food

パン野ゆりのぶらりパン歩き 世界のパン「パダリア」で異国のパンを味わう!

おいしいパンを求めて世界中どこまでも! パン愛にあふれたモデル山野ゆり改め“パン野ゆり”が、話題の新店から知る人ぞ知る逸品まで、津々浦々パンの世界を独自の視点でお届け。今回は世界中のパンをテーマにした恵比寿の「パダリア」を訪問!

こんにちは!冬もパンが美味しい。
パン野ゆりです。

今回はパンを食べて世界旅行へ!異国のパンが食べられる恵比寿の「パダリア」へ行ってきましたよ♡

世界のパン「パダリア」。

パダリアは世界各国のパンを集めたパン屋さん。

外苑前にある「朝ごはんを通して世界を知る」がコンセプトの、世界中の朝ごはんを食べられる……ご存知!「WORLD BREAKFAST ALLDAY」の姉妹店。

ワールド・ブレックファスト・オールデイのモーニングメニューは2ヶ月に1度変更してしまうのですが……「あの美味しかった、あの国のパンが又食べたい‼︎」そんな需要が満たされます。

食べ損ねたあのパンも、このパンも、パダリアで食べられるというからパン好きさん恵比寿にダッシュ‼︎

パンの歩みは土地によってさまざま。気候や思想、宗教や文化……さまざまなエッセンスがその国その土地のパンに表れているといっても過言ではありません。

「日本ならではのパンも大好きだけど、世界のパンが食べてみたい……!」そんなパン好きの想いを満たしてくれるパダリア。

10,000個以上食べている私も初めて食べるパンに遭遇。(なんて世界って広いんだ)

店頭にパンの種類は20個前後がラインナップされていて、見ているだけで期待で胸がいっぱい‼︎

早く食べてみたい♡♡♡♡♡♡

マヌーシェ、バクラヴァ、ファルトン、シミット……聞き馴染みのないパンの名前ばかり!
(ワクワクしますね〜)

パンのネームカードには国の名前もあるのですが、ブラジル、レバノン、トルコ、スコットランドetc……。

さまざまな国のパンが一堂に集結‼︎

パン以外にもパンのお供にぴったりなスープやバター、スプレッド、ドリンクも。

「このパンにはこれが合いますよ〜」とスタッフさんが食べ合わせをオススメしてくれたりするのですが、異国のパンと意外な組み合わせのマリアージュが楽しそう♡

早速チョイスしたパンを食べてみます‼︎

まずはジョージアのパン「ハチャプリ」。

国土の大部分が山岳地帯のジョージアは牧畜が盛んで、チーズやヨーグルトなどの乳製品が多く採られているそう。

(ちなみにパダリアのハチャプリは黒海沿岸のアジャラ地方のもの。

モチムチした真っ白なパン生地は弾力があって楽しい‼︎

中に敷かれたチーズと卵をディップして食べるもよし、そのまま齧り付いて食べるもよし。パダリア的に推薦しているのはパンのフチをちぎって中のチーズと卵を混ぜてすくって食べる→やってみたけれど‥知らないパンに知らない作法ってテンションあがる〜♡

まん丸な目玉焼きが朝食感も演出。これにサラダやスープがあったら立派なモーニングメニューですね。

お次は顔の大きさほど!な、平たく大きな「マヌーシェ」。

トルコやフランスなどの食文化を受け、中東屈指の美食の国と知られるレバノンのパン。

朝には薄焼きのマヌーシェの上に好きな具材を乗せて食べるのがお決まりらしく、中でも定番の具材が「ザーター」と呼ばれるタイム系のハーブ。

※大きいパンを持つと嬉しいあるある

爽快感のある香りが特徴なのですが、こちら‥なんだか初めて食べる味わいかも。
タイムの香りに胡麻の香ばしさも合わさって朝から頭がスッキリしそう?

ヨーグルトやチーズと合わせて食べるのもオススメらしいので合わせてチェックしてみてね。

そして最後はフィンランドのパン「カルヤラン・ピーラッカ」!

フィンランドは元々小麦があまり育たないので寒さに強いライ麦が作られているのですが、カルヤラン・ピーラッカは、ミルク粥をライ麦粉の生地で包んで焼いた、カレリア地方の伝統料理。(今ではフィンランドの国民的料理として大人気だそう!)

ゆで卵とバターを混ぜた「ムナボイ」を乗せて食べるのがオススメらしく、もちろん一緒に食べてみました。

これがねぇ、まぁ、なんと。
良い意味で‥地味な美味しさ♡笑

ライ麦の中に潜むミルク粥が大袈裟じゃなく、静かな存在感を発揮。パンの味としては若干の酸味を感じますが、薄いパンなのでやはりそこまで主張がなく。

「ミルク粥&ライ麦パンがこんなにもストレスなく食べられるなんて!」とある種の驚き。

ゆで卵とバターの「ムナボイ」も含め味気がないというとそうでもあるのですが、軽やかに喉を通り抜けるパンは消化も良さそう♡

スタッフさん曰く、コーヒーを合わせるのがオススメとの事。え……斬新‼︎

絶対やってみたい‼︎

この不思議な魅力のカルヤラン・ピーラッカはパダリアでぜひ一度食べてみて欲しい♡

さまざまな国のパンを食べることによってその国ごとの食べ方や風習、習慣などが垣間見られる体験はとっても楽しい‼︎

パン好きさん必見ですよ♡

世界のパン「パダリア」
住所/​東京都渋谷区恵比寿西1-17-2-103
TEL/03-6416-1157
営業時間/8:00〜19:00 (パンがなくなり次第終了)
※12月中は10時開店、水曜定休
※12/31〜1/3はお休み
www.padaria.jp/

「パン野ゆりのぶらりパン歩き」をもっと見る

Photos: Ayako Masunaga Text: Yuri Yamano Edit: Yukiko Shinto

Profile

パン野ゆりYuri Panno パンコーディネーター/パンシェルジュ。日本全国、訪れたベーカリーは数えきれないほど。年に数回は海外へも足を運び、パンを独自の視点で分析。最近では、トークショーや「世田谷パン祭り」でワークショップを開催するなど、活躍の場を広げている。モデル山野ゆりとしては、雑誌や広告、CMなど幅広く活躍中。モデルという職業を活かし、太らないパンとの付き合い方も考案中。Instagram: @yuri.yamano

Magazine

DECEMBER 2024 N°182

2024.10.28 発売

Gift of Giving

ギフトの悦び

オンライン書店で購入する