パン野ゆりのぶらりパン歩き 現代美術館で食す「二階のサンドイッチ」 | Numero TOKYO
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パン野ゆりのぶらりパン歩き 現代美術館で食す「二階のサンドイッチ」

美味しいパンを求めて世界中どこまでも! パン愛にあふれたモデル山野ゆり改め“パン野ゆり”が、話題の新店から知る人ぞ知る逸品まで、津々浦々めくるめくパンの世界を独自の視点でお届け。今回は、リニューアルオープンした東京都現代美術館に併設された「二階のサンドイッチ」へ!

2019年春、リニューアルオープンした東京都現代美術館。清澄白河から徒歩10分、美術館に併設され新しくオープンしたカフェの名は「二階のサンドイッチ」。

美術館内というだけあり、看板にもシンプルで洗練された雰囲気を感じます。ホワイトキューブのような空間の中で食べるサンドイッチとはどんな味なのだろう?

早速足を運んで来ました♡

おぉ。なんか、空間がカッコイイ!

お店の中はぐるっと一周、円を描くようにカーブしていました。センスの良いデジタル系の音楽が音量大きめに流れていて、なんだか外国に来たみたい…なんて思いながらパンを選び出す(この時点で“ここにいる自分イケてるわ~”と思い込み随分気持ちが良い)。

なんてオシャレ!
オシャレな朝に食べるサンドイッチは何かしら

整頓されたサンドイッチたちがお行儀良く鎮座している。定番と日替わりで常に8種類ほどラインナップされているとか。

(お決まりの)全部美味しそう。

気になる「沼津港直送 鯖のオリエンタルサンドイッチ」の他にも「カカオ風味の照り焼きチキンサンドイッチ」、「燻製ベーコンと豆腐の味噌漬けサンドイッチ」…一風変わったネーミングですが、なんでも、地下にあるレストランのシェフが作る渾身のお料理をパンに挟んでいるのだとか! なるほど~。

契約農家さんから仕入れた新鮮なお野菜や沼津港から毎日届くお魚を使用しているなど、素材の良さは一級品。

食事系以外もあるよ

クロワッサンサンドも発見♡
ということで、ダイナミックな鯖サンドとデザートに「自家製カスタードとフルーツのサンドイッチ」も食べてみよう。

この2つに決まりお会計。飲み物も充実しているのですが、アルコールもあるのが新鮮!(あえてお酒を入れてからのアート鑑賞も楽しいかもしれませんね♡)

席が決められない…

ソファ席、カウンター、大テーブル…どこの席もなんだか素敵で、なかなか決まらない。こんな時に優柔不断が出てしまう(笑)。

せっかくならサンドイッチが映える席に座りたく、私なりにベスポジを探してみました。

マイベスト映えサンドイッチポジションはここ!

ちょうど入り口の裏側に大きなテーブルがあるのですが、そこの抜けを利用してポートレートモードで撮るのが良さげ。ランダムにテーブルに置かれるアートブックも雰囲気出ている~!ここが私のベスポジ(あくまで私個人の好みなのであしからず)。

鯖サンドという名のエキゾチックサンドを食す

まずはこちらの鯖の頭? お尻?からいただきます! 甘塩っぱいチリソースとフワフワの鯖。鯖の優しく柔らかい食感に期待大。

パンをガブリ。…おぉ! パンも柔らかい♡ ソフトフランスパンという位置付けのバンズは一見ハードそうにも見えますが、全然そんなことはなく、ソースのシミシミがついたパン生地だけでも充分に美味しゅう♡

パクチーの香りがフワリと漂い、鯖とソースのハーモニーが旋律を奏でている…。食べ進むごとにレモンの酸味、アリオリソースもお目見え! かじる場所によって味わいが異なるという発見! 次はどんな味になる?
ワクワクしながら手が止まらない!

甘い、塩っぱい、酸っぱい…それぞれが決して強すぎない主張をし、支え合い、美味しさに成り立つ。パクチーの香りのアクセントも相まって、無限に広がる美味しさの宇宙。

エキゾチックな味わいにクラクラしながら、もう、虜。

後からもう一回食べたくなって、写真を見て気持ちを抑える作業をしたときに使用した写真はこちら

あっという間に食べ終えてしまい、なおかつ好み過ぎた味により「おかわり!」の選択肢もチラリ。ですが、クロワッサンイチゴが待っているのでひとまず上の写真を見て気を落ち着かせました(絶対また食べに来よう)。

イチゴのクロワッサンサンド

デザートの代わりにいただいたのは、こちらのクロワッサンサンド♡ スライスされたイチゴがランダムに散らばり、自家製のカスタードクリームがぎゅう~っと敷き詰められています。

クラスティ!!

パラパラというより、ザクザクとクラスティな音(冷蔵エリアで冷たさも手伝って余計そう感じるのかもしれません)。
クロワッサンだけでも食感が楽しく、思わずかぶりつきたくなります。自家製のカスタードはわりと甘めで、酸味のあるイチゴと相性抜群。お子様も大喜びするはず♡

大満足なデザートサンド、ここにあり。

アート鑑賞はもちろんですが、こだわりのサンドイッチをお目当てにぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?

二階のサンドイッチ

住所/135-0022 東京都江東区三好4丁目1−1 東京都現代美術館内
営業時間/10:00~18:00(L.O.17:30)
定休日/美術館休館日
URL/www.smiles.co.jp/upstairs/

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Photos & Text: Yuri Panno

Profile

パン野ゆりYuri Panno パンコーディネーター/パンシェルジュ。日本全国、訪れたベーカリーは数えきれないほど。年に数回は海外へも足を運び、パンを独自の視点で分析。最近では、トークショーや「世田谷パン祭り」でワークショップを開催するなど、活躍の場を広げている。モデル山野ゆりとしては、雑誌や広告、CMなど幅広く活躍中。モデルという職業を活かし、太らないパンとの付き合い方も考案中。

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