usagi bon ごはん recipe.39 牛肉と平さやいんげんの炒め煮 | Numero TOKYO
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usagi bon ごはん recipe.39牛肉と平さやいんげんの炒め煮

アーティスト河原シンスケがプロデュースする「usagi」監修の、レストラン「L’Univers S.」シェフ今平慎太郎の料理をわが家に。旬の食材や一皿にまつわるエッセイとともに送る、五感で楽しむビューティフードの秘伝レシピ連載。

牛肉と平さやいんげんの炒め煮

平さやいんげんを新ごぼうや露地物のアスパラなどに変えるとまた違った野菜の出汁が出て別の料理のような美味しさ。その際には、牛肉と一緒に炒めてから、調味料を加えて仕上げるのがポイント。 【材料】4人前 平さやいんげん 5〜6本 薄切り牛肉 200g 日本酒 50ml きび砂糖 20g 醤油 60ml オリーブオイル 20g 【作り方】 1. 平さやいんげんはさっと茹でて、斜めに薄く切っておく。 2. フライパンにオリーブオイルを熱し、牛肉を強火でさっと炒める。 3. 肉の色が変わったら、②に日本酒を入れてひと煮だちさせ、きび砂糖、醤油の順に入れて炒り煮状に炒める。 4. 器に盛り付けて、上から1の平さやいんげんを乗せる。(今回は、ネギの代わりにチャイブの花を飾ってみました)

童話や民話の優しさと怖さ

紫陽花は、土の種類(酸性、アルカリ性)で咲く花の色が変わるらしい。ブルー、紫、ピンク、白。自然物は、不思議にそんな化学組織を敏感にキャッチして変幻するようだ。ノルマンディやブルターニュ地方は昔から紫陽花が有名。雨が多い土地とうまくマッチしているのだろうか。フランスでも昔は寂しい墓の花というイメージの強かった紫陽花だが、このところ、そのニュートラルな色合いがお洒落な雰囲気で人気アイテムとなっている。

違う変化、それも民話の植物では「ジャックと豆の木」が思い出された。昔話は意外と残酷だったり、辛辣だったり、大人になって読み返すと中々凄い内容の作品が多い。

市場で牛と豆粒を交換して母親に叱られたジャック、でもその豆が一夜にして大木に変わり天まで届き、登って行くとそこには鬼がいる。金や最後には金の竪琴までも盗んだジャック。それに母親は大喜び⁉︎ 鬼に追いかけられる途中、母親が斧で幹を叩き切って無事にジャックは助かり生還! これって親孝行で優しい話なのか、ドロドロしてるのか? ちょっと理解に苦しむところもあるのだが……。民話の話という事で(笑)。

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Univers S.

住所/北海道札幌市西区二十四軒4条5-10-18
ライオンズステーションプラザ琴似1階
TEL/011-676-7886
営業時間/11:00〜21:00
定休日/日・祝

Art Work & Text:Shinsuke Kawahara Photo & Food Direction:Shintaro Imahira Edit:Yukiko Shinto, Chiho Inoue

Profile

河原シンスケShinsuke Kawahara 80年代初頭よりパリを拠点に活動するアーティスト/クリエイティブディレクター。エルメス、ルイ・ヴィトンやバカラをはじめ、数々のブランドや雑誌とのコラボレーションでも知られている。(Photo:Keiichi Nitta)
今平慎太郎Shintaro Imahira 1974年、北海道出身。旭川、札幌のホテルで修行を積み、2014年札幌国際芸術祭のガラディナーで河原シンスケと初コラボレーション。17年の「usagi tokyo」立ち上げのため、上京しシェフに就任。19年2月札幌にレストラン「Univers S.(ユニヴェール エス)」をオープン。Instagram/@univers.s.2019(Photo:Ayako Masunaga)

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