新鮮なフルーツをたっぷり！ “焼かない”ロースイーツパティスリー「POSH」@清澄白河

ガラス作家による照明やお皿など、インテリアのセレクトもおしゃれで可愛らしい空間です。ショーケースに並ぶのは、色鮮やかな旬のフルーツが飾られたロータルト。そのとき仕入れた新鮮なフルーツを使い、常時4〜5種類揃えています。

そもそもロースイーツとは？ 「ロー」＝「Raw」（生）を意味し、生の食材そのものを使い、小麦粉や白砂糖、卵、生クリームなど不使用のスイーツのことだそう。ここPOSHでは、小麦、乳製品、卵、大豆、白砂糖、トランス脂肪酸、人工香料、着色料、保存料、添加物すべて不使用！　ヴィーガンやベジタリアンにも対応しています。 タルト生地はナッツやココナッツオイルをベースに作り、タルトに敷き詰めてあるクリームは、アーモンドやカシューナッツから作ったもの。それも、既製品ではなくすべて厳選したナッツから自家製で作っているので、かなり手間暇がかかっています。甘みは白砂糖ではなく、血糖値が上がりにくいことで知られるアガベシロップやメープルシロップを取り入れているそう。 そして、焼かずに48度以下の低温で仕上げるのもロースイーツの特徴。加熱することで失われてしまうフルーツやナッツの酵素や栄養素をそのまま摂取できるのです。

試食用に、タルト4分の1のサイズをいただきました。この日は、とちおとめ、黒いちじく、ラフランス、バナナをセレクト。フルーツは全て愛知県岡崎市の八百屋「ダイワスーパー」が毎朝厳選したものを使用しているので、間違いありません。一部は農家直送のものも。

サクサクのタルト生地は、ナッツの香ばしさに塩気がアクセントになっています。空気をたっぷり含んだふわふわのクリームは、ナッツのコクもありとても軽やか。フルーツも味がしっかりと存在感たっぷり。バナナのタルトには、ローチョコのソースが入っています。ヴィーガンやグルテンフリーだと、味やボリュームに物足りなさがあるのでは……？という先入観がありましたが、食べ応えたっぷりで十分に満たされました。何と言っても、身体に負担をかけずにおいしさを存分に味わえるのがうれしい。

専属パティシエの山本絵奈さんは、ご自身が20代の頃に体調を崩した経験からライフスタイルや食を徹底的に見直し、ローフードの道へと進まれたそうです。「理屈抜きで、純粋においしいものを食べてその良さ、自然の素晴らしさに気づいてもらえたら」と山本さん。「ロースイーツだから」と身構えなくても、「美しいから食べたい、食べておいしい！」スイーツがここにはあります。

スイーツだけでなく、ドリンクメニューにもこだわりが！ コーヒーは、同じ清澄白河にある焙煎所「ヘイガン オーガニック コーヒー（HAGAN ORGANIC COFFEE）」で毎朝焙煎した豆を使っています。ミルクは、店内奥のアトリエで生のアーモンドから絞ったクラフトアーモンドミルクをオプション（別料金）でオーダー可能。

そのほか、日本初上陸となるアダプトゲン ドリンク「アニマムンディハーバルス（Anima Mundi Herbals）」を使ったメニューにも注目です。私はビタミンCを豊富に含み、アンチエイジング作用も期待されるCURAM（キュウレイム）を使ったレモネードをいただきました。レモンが爽やかで飲みやすい！　ローズラテも気になりました。

現在タルトはイートインで提供していますが、12月末にはテイクアウトも予定しています。身体にやさしくておいしい、愛情が詰まったスイーツをぜひお試しください。

POSH
住所／東京都江東区常盤1-3-7 ラフィーヴィル清澄白河EAST 1階
営業時間／10:00〜19:00
定休日／月（祝日の場合は営業）
テイクアウトは12月下旬開始予定
URL／posh2021.com
Instagram／@posh_raw