Trip / Editor's Post

築80余年の歴史ある小学校の校舎を今に残す「ザ・ホテル青龍 京都清水」〈前編〉

昭和8年に建てられ、およそ80年に渡って学び舎として地域の人々から愛された元清水小学校が、今年の春にホテルとして生まれ変わりました。ザ・ホテル青龍 京都清水は清水寺にほど近い東山エリアに位置し、周辺の観光スポットにもアクセス抜群のうえ、古き良きものに触れながら落ち着いたステイができます。

昭和のクラシックな建築を現代に活かす

明治2年に開校し、その後昭和8年に今のホテルの場所へと移転新築された元清水小学校。当時の姿をできる限り残しながら、現代の生活に合うように改修された、まさに生きる文化財です。

ホテルの敷地内に入ってまず目につくこちらの建物の1階には、小学校時代は管理作業員室や給食室があったそう。こんなモダンな建築、当時にしてはとてもおしゃれ! それもそのはず、日本が国として学校教育を始める前に、京都の町衆が集まり最先端の技術を総動員させて作ったのが前身となる小学校だったそう。

「記憶を刻み、未来へつなぐ」というコンセプトのもと、庭にある立派な桜の木も当時のまま。昔の校舎にもこの階段はあったそうですが、その石材は別の場所で使うなどして、基本的に当時の素材は無駄にしていないそう。徹底しています!

こちらが昔と今のビフォーアフター。こうして見ると、ほぼ見た目はそのまま! 保存率&再現率が素晴らしいですね。

大きなシャンデリアが迎える1階のレセプションエリア。これからの滞在にわくわくします。

その向かい側にある部屋が、宿泊客以外でも見られるアーカイブコーナー。小学校の卒業生の方もいらっしゃるそうです。ちなみに、このレトロな照明も小学校で使われていたものを再現!

こちらは宿泊客なら誰でも無料で利用できるゲストラウンジ。広々として席数も多く、ここで旅の計画を練るのも良いですね。

乙女心がキュンとする可愛いディテール

校舎の面影を残したホテル館内は、クラシックホテル好きにはたまらない胸キュンポイントがいっぱい。アール・デコ風のアーチ型のデザインにランプ、長い廊下に敷かれた絨毯。階段は木材の部分は当時のままなのですが、生徒が片側通行で歩いたためか、片側がすり減っているので行かれた方は注目してみてください! エレベーターのランプは、アンティーク調の照明を使っていて素敵。

他にも、校舎の建築などが館内に残されているので、散策するだけでも楽しいです。

シンプルモダンなくつろげる客室

続いて、お部屋を紹介します。ホテルは既存棟と増築棟の2棟があるのですが、私は既存棟の方に宿泊させていただきました。

この部屋は、もともと教室だったそう! 温かみあるシンプルで落ち着ける内装です。

アメニティはエステサロンなどでも使われているというナチュラビセ(Natura Bissé)。こちらのブランドをホテルのアメニティに導入したのは日本初だとか。

バスルームのガラス窓は、お部屋が見える透明なガラスにも、すりガラスにもボタン一つで変更できちゃいます。

収納やトイレの扉が部屋の雰囲気を壊さないようさりげなく隠れているつくりになっているなど、いたるところに快適な滞在のための工夫がされていると感じました。

ちなみにこちらが、増築した棟のお部屋。居心地良さそうなモダンなしつらえです。窓の外には竹林が広がっています。

今度はこちらにも泊まってみたい!

ザ・ホテル青龍 京都清水
住所/京都府京都市東山区清水二丁目204-2
TEL/075-532-1111
www.princehotels.co.jp/seiryu-kiyomizu/

 

Profile

新藤友紀子Yukiko Shinto ウェブ・エディター。女性ファッション誌のウェブ編集などを経て2018年『Numero TOKYO』に参加。ファッションをはじめ、カルチャーやライフスタイルなどあらゆるジャンルに幅を広げるべく猛進中。Numero.jpの連載「パン野ゆりのぶらりパン歩き」「パントビスコの不都合研究所」などを担当。スイーツ全般を愛し、なかでもパフェに熱狂的。

Recommended Post

Magazine

ec

April 2021 N°145

2021.2.26発売

Fun! Fun! Fun!

ファッションが足りない!

オンライン書店で購入する